2015.08.08

宝塚で大型施設を建築中!現場レポート その4

おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

 

こんにちは、営業の伊藤です。

近畿地方は今日8月8日も猛暑が続き、
予想最高気温は大阪や京都で36度となっています。

8月8日気温

ちょっと尋常でない暑さですね。
こんな日はできるだけ日中の外出は控えて、ご自愛ください。

 

 

本日も、宝塚市内で建築中の大型施設現場へやってきました。

現場では、鉄骨の建て方を行っていました。

鉄骨の建て方

ちょうど鉄骨階段を設置するところでした。
レッカーで所定の位置まで吊り上げて、ボルトで固定します。
鉄骨階段 設置

 

 

鉄骨 ボルト 仮締め

鉄骨造の場合、部材相互の接合はボルト締めとなります。
鉄骨躯体全体を組み上げる段階では部分的な仮締めの状態です。

鉄骨の接合部は、接合のない部位(母材)と同じ強度でなくてはなりません。
ですから接合部に用いるボルトの数はとても多いのです。

 
ボルト
上は大梁の接合部です。
一次締めの後、ボルトにマーキングがなされています。
建物全体の鉄骨が組みあがれば、本締めを行います。

本締め後はこんな感じです。
本締め

違いがお分かりでしょうか?

ハイテンションボルトでは、ボルト頭部のピンテールと呼ばれる箇所が破断するまで
専用レンチで締めつけます。

一次締めの後マーキングするのは、本締めの際にボルトや座金が共回りしていないかを
確認するためです。共回りしてしまうと、所定の導入力が得られません。

 

ところで素朴な疑問ですが、梁の接合部はどうして二箇所も必要なのでしょうか?
中央に一箇所だけにすれば、接合箇所も減って作業も容易になるのでは?

梁の接合部

そこで、社内に戻って設計者に聞いてみました。

ひとつは鉄骨工場から現場への運搬時、トラックやトレーラーに載せるサイズによるとのこと。
確かに柱に大きなサイズの梁が付いていれば、荷台に載せることが難しいですね。納得です。

そしてふたつ目は構造的なことだそうです。

宝塚で大型施設を建築中!現場レポート その4

大梁は上の階の荷重を受けて、極端に描くと上図のように曲がろうとするのです。
部材相互の接合部は、母材と同様の強度が求められますが、できるだけ「曲げ」や「引っ張り」の
力のかからない部位に設けることになっているとのことでした。
梁の中央付近では、梁下に大きな「引っ張り」力がかかってしまうので接合部としては不適だそうです。

私には難しくて、全てを理解したわけではありませんが、とても勉強になりました。

設計、現場とその分野に精通しているプロがいて、
建物が出来上がるのだと、あらためて感心したのでした。

 

※前回の記事はこちらから→宝塚で大型施設を建築中!現場レポート その3
※続きはこちらから→宝塚で大型施設を建築中!現場レポート その5

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