2016.12.14

免震装置のない免震工法・・・『SP免震基礎工法』現場リポート

おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

こんにちは。
RCギャラリースタッフの松井です。

今回は、私が担当している高槻市内で建設中の現場より、
免震装置のない免震工法『SP免震基礎工法』の施工の様子をお伝えします。

こちらの建物は、いつもの『RC造』ではありませんが、
全棟構造計算で耐震性能に優れた『SE構法』で建てる“重量木骨の家”となっています。
→ 重量木骨の家はこちら

 

三和建設では、お客様のご要望や各種法規制(今回は都市計画道路の建築制限)によって
鉄筋コンクリート造や鉄骨造はもちろん、木造の在来工法やSE構法など幅広い工法を扱っております。

私は『RC造』のモデルハウスに勤務しており、いつもはRCに関するお問合せに対応することが多いのですが、
案件によっては他の工法がベストなケースもあり、木造住宅を担当することもあります。
「RCはちょっと・・・」
そんな方もぜひご相談ください。

今回は、耐震工法である「SE構法」と免震工法の『SP免震基礎工法』を組み合わせた住宅となっています。

 

SP免震基礎工法は、ゴムやダンパーなどの免震装置の無い世界初の免震基礎です。

SP免震基礎工法は、ゴムやダンパーなどの免震装置の無い世界初の免震基礎です。
SP免震基礎工法 近畿圏総代理店 株式会社 清晨HPより

国土大臣認定の地盤支持杭「bDパイル」という鋼管杭を少し固い地盤まで打ち込んで
家を支えるのと同時に鋼管杭のしなりを利用して地盤の揺れを大幅に削減します。

 

現場ではのぼりが立つ中、「bDパイル」鋼管杭の施工中でした。

現場ではのぼりが立つ中、「bDパイル」鋼管杭の施工中①

現場ではのぼりが立つ中、「bDパイル」鋼管杭の施工中②

現場ではのぼりが立つ中、「bDパイル」鋼管杭の施工中③

一般的な鋼管杭の場合、杭打ち専用の「建柱機」を使用しなければなりませんが、
『SP免震基礎工法』の杭施工には、建設現場でよく見かける「バックホウ」を使用します。

作業スペースやコストも抑えられるのも『SP免震基礎工法』の大きな特徴です。

 

先頭の杭先はドリル状になっており、こちらをバックホーで回転させながら地中に挿入します。

先頭の杭先はドリル状になっており、こちらをバックホーで回転させながら地中に挿入

事前の調査によると、こちらの現場の支持層は約16Mの深さにあります。
支持層が深い場合、現場ではその都度鋼管を溶接で繋いで、支持層まで到達させます。

支持層が深い場合、現場ではその都度鋼管を溶接で繋いで、支持層まで到達させます。

杭工事は建物が建てば見えなくなる部分ですが、建物にとっては非常に重要な部分です。
今回は集成材と接合金物によって驚異的な耐震性能を持つ『SE構法』に
“揺れ を受け流す”『SP免震基礎工法』を組み合わせることで、災害に強い住まいとなるはずです。

できることなら、その効果が発揮されるような災害が起こらなければいいのですが、
西日本では近い将来、「南海トラフ巨大地震」がやって来ると言われています。

「油断せず正しく恐れる」

今はあきらめず、出来る対策を怠らないことが大事だと思います。

 


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