2018.10.11

住まいのこだわり・・・大きな吹き抜けのある家(後編)

おかげさまで創業53年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

住まいのこだわり・・・大きな吹き抜けのある家(後編)では
吹き抜けまわりの照明計画について触れてみます。

照明計画

大きな吹抜照明計画

天井が無い吹き抜け空間には、どんな照明器具を設ければいいのか?
その空間をイメージできないと、きっと悩まれることだと思います。

このコラムでは、照明専業メーカーNo.1の規模を誇る大光電機さんの
吹抜け照明テクニックや役に立つノウハウを集めた「吹抜照明」カタログ 
の中から、「地明かり」と「明るさ感」についてご紹介します。

例えば2階建の住宅で、1階リビングの上部を吹き抜けにすると、
床や天井の面積は同じでも、壁の面積や空間の容積は約2倍になります。

1層空間&2層吹抜空間

壁の面積や空間の容積が大きい吹き抜け空間では、空間全体を一灯だけで照らすことは困難です。

吹き抜けのある空間の照明計画のポイントは、生活に必要な作業照度である「地明かり」を
目的とした照明器具と、心理的な快適さを得るために必要な「明るさ感」を目的とした照明器具を
組み合わせて計画します。

1層空間の2倍になった吹き抜け壁面の明るさ感が不足すると、空間全体が暗いと感じやすくなります。
天井付けのシーリングライトの場合で比較すると、

天井付けのシーリングライトの場合で比較

通常の天井高なら、空間の明るさ感と地明かりは1灯で同時に確保できるのですが、
吹き抜けのある空間に1灯であれば空間の明るさ感は確保できるものの、
地明かりが不足して手元が暗くなります。

吹き抜け空間の照明計画では、照明器具の役割を明確にした「多灯配灯」で、
空間の明るさ感と地明かりの両方を確保します。
ペンダントライトとスポットライトを使用した場合で比較してみます。

ペンダント・スポットライトの場合

ペンダントライトだけでは空間の明るさ感は確保できるものの、地明かりは不足しています。
一方、スポットライトだけでは地明かりは確保できますが、吹き抜け上部の明るさ感は
不足し空間全体として暗く感じます。

そこで双方を組み合わせ、ペンダントで空間の明るさ感を、スポットライトで地明かりを
しっかり確保することで吹き抜け空間の照明計画は完成となります。

ペンダント&スポット

※吹き抜け照明の「地明かり」と「明るさ感」についての記述は
 大光電機㈱「吹抜照明」カタログより引用しております。

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