2018.12.14

淡路「黒燻(いぶし)瓦」製造工場見学記

おかげさまで創業53年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

 

みなさん、こんにちは。
RCギャラリースタッフの沖田です。

瓦屋根と云えば和風住宅を魅せる重要な部位です。
和風住宅といえば、木造住宅が真っ先に思い浮かびますが、
私たちは災害に強い鉄筋コンクリートで作る和風住宅も手がけています。

瓦の産地は全国に20数箇所あるそうですが、
代表的な産地の瓦は「日本3大瓦」と呼ばれています。

「三州(愛知県西部)」
「淡路(兵庫県淡路島)」
「石州(島根県西部)」

それぞれの瓦で特徴は違ってきますが、
兵庫県淡路島の淡路瓦は「いぶし瓦」が人気です。

ただ、淡路瓦の焼成温度は1000℃以上と他の産地の瓦よりも低く、
いぶし瓦は塩害地や凍害のおそれのある寒冷地では避けられていました。

そのいぶし瓦の弱点を克服した瓦があります。


栄和瓦産業株式会社HP
栄和瓦産業株式会社HPより”


その名は「黒燻(いぶし)瓦」

淡路島の南西部、名勝地「慶野松原」近くに工場がある
栄和瓦産業株式会社さんが開発された「黒いいぶし瓦」です。

今回、ご縁があってその製造工場を見学させてもらいました。


製造工場を見学


いろんな種類の瓦が並ぶ工場内を案内してもらったのは社長の浜口さん。
淡路瓦の特徴をはじめ、その製造過程を丁寧に説明してくださいました。

淡路島ではいぶし瓦に適した粒子の細かい独特の「なめ土」が産出されたことから
全国有数の瓦の産地となりました。なかでもいぶし瓦は全国一の生産量を誇っています。

お聞きすると、かつては400以上あった瓦の工場ですが、
時代の流れとともに現在は70数社となっているそうです。


成型機でプレスして乾燥の工程へ①


成型された長い粘土を1枚の瓦サイズに切断②


成型された長い粘土を1枚の瓦サイズに切断③


上は成型された長い粘土を、一枚の瓦サイズに切断しているところです。

この後、成型機でプレスして乾燥の工程に送られます。


成型機でプレスして乾燥の工程へ①


成型機でプレスして乾燥の工程へ①


大量に並んだ粘土のままの瓦ですが、実際に触らせてもらいました。
意外だったのは、窯に入れる前のこの段階でも結構しっかりとしていること。
「粒子の細かい土で空気をしっかり抜いて成型してある」からだと納得です。

 

出来上がった「黒いぶし瓦」


焼成窯も見学しました。
いぶし瓦の場合、窯の上下や内外で若干温度ムラが起こるので、
同じ窯で作られた瓦も並べると微妙に色合いが違うのだそうです。

写真右は焼きあがった「黒いぶし瓦」です。
黒いぶし瓦は高温の1080度まで焼き進め、その後冷まして900度で『燻化』、
炭素膜を作り、そのまま600度まで来た時に一気に空気を入れて再び焼くことによって
2度焼き状態となり、土の中深く焼きこまれることにより完成します。

こうして出来上がった「黒いぶし瓦」がこちら!


出来上がった「黒いぶし瓦」


その色をひと言で例えると「黒」なのですが、
見る角度によっては年月を経た「いぶし銀」のようにも、濃いブラウンにも見えます。
鈍く光る「黒いぶし瓦」は、瀟洒な「いぶし瓦」とは違った「渋さ」があると感じました。


今回は淡路の「黒いぶし瓦」をご紹介しました。
こうして実際に製造されている工場をおじゃますると、
カタログやサンプルでは伝わりにくい作り手の想いを感じることができます。

お忙しい中、案内してくださった浜口社長、
どうもありがとうございました。


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