築10年でコンクリート躯体はどうなっている?・・・宝塚展示場の解体スタート

おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
 

普段は外食することはあまりないのですが、
最近は特別な日には美味しい食事を求めて
ちょっとプレミアムなレストランに行っています。


特別な日の美味しい食事


口コミサイトで事前にリサーチしてから予約するのでどのお店もさすがに美味しいのですが、
店を出た後に「もう一度来よう!」と思えるお店は、料理だけが美味しいわけではありません。


そんなお店は、シェフやスタッフの方々の対応など「人」が素晴らしいのだと私は感じています。


RC造レストラン


これは自分にも求められることであり、とても勉強になります。

 

 

今回は2月21日をもって閉館した「RCの家」宝塚展示場のその後を
展示場スタッフの松田がお伝えします。


宝塚展示場は引越し作業も終わり、本日より解体作業が始まりました。


宝塚展示場 解体作業


働いていた展示場が壊されていく姿を見るのは忍びないのですが、
スタッフとしてぜひとも見ておきたいことがあります。

それは築10年が経過した鉄筋コンクリート躯体の様子です。

いつもお客様に、「RC住宅は堅牢で耐久性に優れた工法です」とお伝えしていますが、
果たして「本当にそうなのか?」この目で確かめてみたかったのです。


内部解体作業風景①

館内では、断熱材や内装仕上げの撤去作業が始まっていました。


モデルハウスにはたいへん申し訳ないのですが、
コンクリート構造体の経年劣化を調査するには好材料となります。

そこで、コンクリート壁の内部を確認するために「コア抜き」による
サンプル採取をおこないました。


コンクリート壁内部確認 コア抜きサンプル採取①


コンクリート壁内部確認 コア抜きサンプル採取②


採取したのは計4ヶ所。
どのサンプルも骨材(石や砂利)の断面が整然と並んでいて、
鉄筋コンクリート住宅の「耐久性」を垣間見た感があります。

コンクリート躯体の「コア抜き」は、マンションの劣化状況の確認や
耐震診断などでもよくおこなわれています。

採取されたサンプルを用いて、圧縮強度や中性化の進行程度を調べる試験をおこないます。

 

 

もうひとつ、確認しておきたいのは「打ち込み断熱材裏の躯体状況」です。

10年前から三和建設ではあらかじめ断熱材を型枠内にセットしてから
コンクリートを打設する「打ち込み断熱工法」を採用していました。


打ち込み断熱工法


断熱材を打ち込むことでコンクリートと断熱材が完全密着し、より高い断熱性が発揮され
実際にお住まいいただいたお客様からも高評価をいただいています。

しかし、あるお客様からは「断熱材の裏のコンクリートの様子が見えないけど、大丈夫なの?」
そんな質問をいただいたこともあります。

たくさんのコンクリート建築物に関わってきた施工力で、
現場では慎重にコンクリート打設をおこなっているはずですが、
はたして実際のところはどうなのでしょうか?

 

 

2階の子供室では、作業員の方が断熱材をめくる作業が始まっていました。

ところが・・・


初日は手作業で断熱材をはがしていましたが、コンクリートと断熱材があまりにもくっついているので
なかなか思うように作業が進みません。

そこで二日目からは専用の機械を使っての作業となりました。


内部解体作業風景②(断熱材撤去)


内部解体作業風景③(断熱材撤去)


最近では建設リサイクル法によって、建物解体には分別解体が求められています。
コンクリートは解体された後、道路の舗装材料などに再利用されるため、
くっついた断熱材ははがさないとなりません。


「うわあ・・・これは大変だな」


そばで見ていても、この作業は大変そうです。
とにかくコンクリートと断熱材が密着して見事に一体化しているのが確認できました。

そしてはがした断熱材の裏には、しっかりと隅々にまで打設されたコンクリートが現れました。

こうやって年月の経過した状況を目の当たりにすると、もやもやしていたことが確信に変わります。

 

 

 

私はこの春で入社二年目を迎えます。

このモデルハウスが閉鎖されることが決定した時には、
上司や先輩方の口から「もったいないな~」という言葉を何度も聞きました。

それは外観やインテリアについての言葉かなと思っていましたが、
解体されていく様子を見ていると、「鉄筋コンクリートにかける想い」から
出た言葉なのかな、とも感じています。

なんでも始まりがあれば、終わりもやってきます。

幸運なことに、西宮で建築中の新しいモデルハウスの始まりには
私も関わることができます。


10年後・・・


西宮のモデルハウスがどんなことになっているか分かりませんが、
宝塚展示場を最後まで見届けた上司や先輩方と同じ気持ちになって
今度は私が「もったいないなあ」と言ってみたいです。


※宝塚展示場紹介はこちらから
宝塚展示場紹介


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