2018.08.30

RC建物をいつまでも綺麗に保つために・・・「笠木」と「撥水材」

おかげさまで創業53年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

みなさんこんにちは
RCギャラリースタッフの松田です。

三和建設のRC建物は、いつまでも美しい外観を保てるように
「笠木」と打ちっ放し部分には「撥水材」を標準仕様としています。

他社の建物ではこうした笠木や撥水材が施工されておらず、
せっかくのRC建物なのに残念なことになっているものもあります。
今回はこの「笠木」と「撥水剤」の効果についてお伝えします。

まず「笠木」とは、
パラペットの立ち上がりや腰壁、手すり壁、塀などの天端に設ける材料のことです。

パラペットの立ち上がりや腰壁、手すり壁、塀などの天端に設ける材料のこと

笠木がないと、見た目はすっきりしていのですが、
やがて天端に埃や粉塵が積もり、排気ガスやPM2.5を含んだ雨が降ると
壁面に雨だれ汚れが発生します。

笠木がないと壁面に雨だれ汚れが発生

上は以前、他社で9年前に建築された建物の改修相談を受けた時のものです。
ちょうど小雨が降っている時にお伺いしましたが、かなりの汚れと雨だれが見られました。

また、笠木にはクラックを防ぐ効果もあります。

屋上や外壁の開口部廻りは、日に良く照らされる部分になるため、
コンクリート躯体が収縮しやすく、クラックが入りやすくなります。

そこで笠木をつけることにより、直射日光を防ぎ、
クラックが入った場合も躯体内への漏水を防止してくれます。

笠木をつけることにより直射日光を防ぎクラックが入った場合も躯体内への漏水を防止

次に「撥水材」は、コンクリートの打ちっ放し面に塗布することで
雨だれなどで、外壁が汚れるのを防ぎます。

当社は標準仕様として、大日技研工業の「ランデックスコート」を施工しています。

「ランデックスコート」は、日本武道館や埼玉スーパーアリーナ、大阪城ホールなど、
多くの公共施設での施工実績を持っており、コンクリートの表面を保護するための水性塗料です。

水で希釈できる水性塗料は、シンナーで希釈する溶剤系に比べて、
臭いが少なく身体に与える影響も少ない塗料となります。

「ランデックスコート」は耐久性にも優れており、15~20年以上と非常に長い耐用年数を誇っています。
※立地や日当たりなどの諸条件により対応年数は前後します。

すでに閉館した三和建設宝塚展示場では、築10年経ってもその効果変わらず
きれいに水をはじいていました。

築10年経ってもその効果変わらずきれいに水をはじいていました

築10年経ってもその効果変わらずきれいに水をはじいていました②

カラーバリエーションも豊富で、ホワイト系が人気です。

大日技研工業HPより引用
“大日技研工業HPより引用”

また撥水材を塗布することで、コンクリートの「中性化」を防いでくれるといった効果もあります。

コンクリートは建築当初は強アルカリ性で、内部の鉄筋が錆びるのを防ぎます。
コンクリート表面が大気に露出していると、大気中の二酸化炭素によって
どんどん中性化に向かいます。
中性化が内部に到達すると鉄筋が腐食し、本来の効果が得られなくなります。
見た目を美しく保つ以外にもこんな効果もあるのです。

今回はこの「笠木」と「撥水材」の2点をご紹介しました。

三和建設のRC建物には、今までの経験から得た
いつまでも綺麗に住んでいただけるような工夫が詰まっています。

モデルハウスはもちろんですが、
構造見学会や完成見学会といった実際の建築現場もご覧いただき、
当社のRC建物に対するこだわりを感じてみてください。


兵庫・大阪で建てる高品質&デザインRC注文住宅。
「ビルトインガレージのある家」「屋上テラスのある家」「耐震住宅」をRC住宅で叶える。
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