おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
皆さま、こんにちは。
7月中旬に入って暑い日が増えてきました。
そろそろ梅雨が明ける頃です。
みなさん楽しみにされているお盆休暇まで3週間程度となりました。
本格的な夏はまだこれから。夏バテや熱中症にはくれぐれもお気をつけください。
今回も西宮市内の鉄筋コンクリート造3階建住宅の建築中現場から
「鉄筋の継ぎ手」について、スタッフの吉川がお届けします。
鉄筋の「継ぎ手」とは2本の鉄筋をつなぎ合わせる部分を指します。
鉄筋はトラックの荷台に積み込める長さで現場に搬入されるので、
それよりも長い鉄筋が必要となる場合は現場でつなぎ合わせる必要があります。
鉄筋の継ぎ手には、重ね継ぎ手、ガス圧接継ぎ手、その他特殊継ぎ手があります。
RC住宅の場合、鉄筋形が9㎜、13㎜、16㎜までは「重ね継ぎ手」とすることが多く、
19㎜や22㎜以上からは「ガス圧接継ぎ手」のほうが多く用いられます。
ガス圧接継ぎ手の良否は、圧接工さんの技量に左右されることが多いので、
JIS Z 3881に基づく技量資格試験に合格した技量資格者でなければ施工できません。
写真の2階壁部分の鉄筋はD22(直径22㎜)なので、今回はガス圧接接合とします。
まず専用の加圧器で固定して鉄筋同士を密着させます。
次に継ぎ手部分に圧力をかけながら、ガスの火で加熱します。
すると継ぎ手部分が赤熱状態となり、軟らかくなってふくらみが形成されます。
このふくらみにも基準が設けられています。
ふくらみの直径は鉄筋径の1.4倍以上、
ふくらみの長さは鉄筋径の1.1倍以上
としなければなりません。
また隣合わせた鉄筋のガス圧接継手部分は、40cm以上離すことも定められています。
鉄筋コンクリート構造において、鉄筋は引っ張り方向に耐える力を担っています。
このため継ぎ手部分の品質はとても重要です。
コンクリートの中に入ってしまえば確認できない部分ですので、
現場では自主検査の様子をしっかりと記録に残しています。
※前回の記事はこちらから→「甲子園の家」建築日記・・・RC住宅の快適性は“断熱材”で決まります!
※続きはこちらから→「甲子園の家」躯体工事が完成!・・・構造見学会を開催します。
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