2017.02.08

美観を損なう白華(はっか)は早めの措置が肝心です

おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
 

皆様、こんにちは。
RCギャラリースタッフの吉川です。

まだまだ寒い日が続きますが
皆様、体調管理にはくれぐれもご留意いただき
風邪やインフルエンザにはお気をつけください。

今回はコンクリート建物や、モルタルを使ったレンガ積みやタイル貼仕上げで
よく見かける「白華現象(エフロレッセンス)」について書きます。

白華現象(エフロレッセンス)①

白華現象(エフロレッセンス)②

白華現象(エフロレッセンス)④

白華現象(エフロレッセンス)③

白華(はっか)とはコンクリートやモルタル内の水酸化カルシウムが、
クラック(ひび割れ)等から侵入した水に溶けて表面に移動し、
空気中の二酸化炭素と反応して白い跡(炭酸カルシウム)になる現象です。

きれいに出来上がったコンクリート壁や床仕上げも、白華が発生すると
美観が損なわれてしまいます。二枚目の画像は分譲マンションの御影石張りエントランス床ですが
黒い床材に白い白華は良く目立ちます。

それでは、どうして白華が発生するのでしょうか?

一般的に白華現象は工事直後がもっとも発生しやすいと言われています。
当社のカスタマーサービスの担当者に聞くと、
南や西面の日当たりの良い部位に発生する場合が多いようです。

また夏場よりも冬場の気温が低い時期で雪や雨で湿度が高い場合、
梅雨や雨が降り続き、湿度が高い状態が続く時に発生しやすいともいわれています。

セメントを使ったコンクリートやモルタルは施工直後から硬化を始めます。

この時、中の水分が少しずつ蒸発するのですが、日当たりのいい南側の部位などは
表面の蒸発スピードが速くなります。

この時、屋外の湿度が高いと、コンクリートやモルタルの表面は
大気中の水分を吸い込みやすくなり、水酸化カルシウムと二酸化炭酸が反応して
白華が出てくるのです。

現場では白華が発生しないように、注意して施工しているのですが・・・
残念ながら、白華を完全に防ぐことは難しいのです。
ただ白華によって建物の構造強度や耐久性が損なわれることはありませんので
安心してください。

白華が発生した場合の対処方法として、発生の初期段階では水洗いやブラシで
こするだけでも落とすことができます。

ブラシでこすっても落ちなければ酸性の専用液剤で落とすことになりますが
大理石や御影石、鉄部など材料によっては染みや変色、錆の原因にもなるので
作業には注意が必要です。
 

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