2016.07.07

2020年には義務化になる? 新しいエコ住宅“ZEH(ゼッチ)”

おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
 

本日は7月7日ということで、七夕です。

天の川

七夕といえば、織姫と彦星のお話を思い浮かべる方が大半だと思いますが、
由来は日本ではなく、中国から来ているのを小学生時代に授業で聞いたのを思い出しました。

日本での七夕といえばその昔、『七夕』は『棚機(たなばた)』と呼ばれていて
“乙女が着物を織って棚に供えて神様を迎え、秋の豊作を祈り人々の穢れを祓う”
禊の行事だったそうです。

時代は流れ、この行事はお盆を迎える為に、7月7日に行なうものとなり、
漢字も現在使われている『七夕』に変わりました。

市街地の住宅街では晴れていてもなかなか星は見えにくいですが、
今夜は子供の頃を思い出して天の川を探してみようと思います。

 

 

さて本日は、西宮展示場スタッフの松田がお届けします。

前回は“長期優良住宅”について書きました。(→こちら
今回は最近話題の“ZEH(ゼッチ)”についてご紹介します。

「省エネ」

もはや最新の住宅にとって欠かせないキーワードになっています。
特に東日本大震災以降は、電力需要が高まる夏が近づくと「節電」と併せてこの言葉をよく耳にします。
資源エネルギー庁の2011年実績調べによると、
日本国内における住宅・建築物部門のエネルギー消費量は全体の33.8%に達しています。
しかしながら日本の住宅の「省エネルギー化」は、先進国の中では遅れていると言われます。

日本の住宅の省エネ基準の変遷を見ると、

1980年(昭和55年) 『旧省エネルギー基準』
1992年(平成4年)   『新省エネルギー基準』
1999年(平成11年) 『次世代省エネルギー基準』
2013年(平成25年) 『改正省エネルギー基準』

と、時代と共に改正によって段階的に強化されてきました。

省エネルギー基準 時代と共に改正によって段階的に強化
 しかしながら、これらの省エネ基準はあくまで基準であって義務ではなく、
住宅の断熱・高気密化には相応の費用もかかるため十分に普及しているとは言えません。

そんな中で登場したのが、ZEH(ゼッチ)なのです。

国は、2014年(平成26年)4月の閣議で、エネルギー政策の基本的な方向性を示すエネルギー基本計画(第四次計画)を決定し、
「住宅については、2020年までに標準的な新築住宅で、2030年までに新築住宅の平均でZEHの実現を目指す」
と明記したのです。

4年後の東京五輪が開催される2020年には、「ZEH(ゼッチ)」が新築住宅の標準になるのです。
新築住宅を取得するなら、「ZEH(ゼッチ)」が当たり前になる時代がすぐにやってきます。

それではZEH(ゼッチ)とはいったいどういった住宅なのでしょうか?

ZEH(ゼッチ)は「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス」の略称です。

これまでの省エネに加えて、太陽光発電などによって創られる「創エネルギー」を導入することで、
自宅で消費するエネルギー量と自宅で創るエネルギー量が同じか上回る住宅
(一次エネルギー消費量がネット(正味)で概ねゼロとなる住宅)のことを指します。

エネルギーをまったく使わないということではなく、消費しているエネルギー量と創出されたエネルギー量が、
差し引きで0、または0以下のマイナスになる住宅です。

消費しているエネルギー量と創出されたエネルギー量 差し引きで0、または0以下のマイナスになる住宅

ということで、ZEHには高気密、高断熱といった優れた省エネルギー性能に加えて、
創エネシステム(太陽光、風力発電、エネファームなど)の設置が必要になります。

また現段階ではZEHを建てると補助金が出ます。
(↓クリックで拡大します。)

SII 一般社団法人 環境共創イニシアチブ 平成28年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 交付規程 より
SII 一般社団法人 環境共創イニシアチブ 平成28年度 ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業 交付規程 より

 

標準的なZEHなら125万円、蓄電システムは最大50万円の補助金を受けることができます。
補助金を受ける為には、設計や施工を行なう会社が「ZEHビルダー登録」をしている必要があります。

もちろん私たち三和建設も、平成28年度「ネット・ゼロ・エネルギー・ハウス支援事業(ZEH)」
ZEHビルダーに登録されています。

初期投資としては、やはり一般の住宅よりコストアップにはなりますが、
補助金で補填できる今はチャンスかもしれません。

建物の性能を上げることは、外気温にも左右されない安定した室温の住空間となり、
高齢者のいるご家庭では、健康面でも安心できるはずです。
義務化になる前に、是非ご検討いただければと思います。

 

 

本日は松田がお伝えしました。
「時代と共に変化する住宅」
良い住まいをお客様に提供するため、常にアンテナを張って学ぶことが必要だと感じています。

 

 

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