おかげさまで創業52年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
皆様、こんにちは。
RCギャラリースタッフの吉川です。
梅雨の最中ですが、ここ数日は青空が広がっています。
ここ関西でも日中の最高気温は30℃近くまで上がっており、
暑さに体が慣れていないこの時期は体調を崩す方も多いようです。
よく食べ、しっかりと睡眠をとって夏本番に備えてまいりましょう!
5月に着手した三和建設新社屋工事は、現在基礎工事の真っ最中です。
工事現場周囲は安全のために万能塀で囲われており、一般の方が中をご覧になるのは難しいですが、
場内は無数の鉄筋がところ狭しと組み上げられています。
写真中央で現場の様子を確認している一人が現場監督の田浦社員。
人物と比較すると、基礎の大きさがよく分かっていただけると思います。
今回建築する三和建設新社屋の構造は、鉄筋コンクリート「ラーメン構造」です。
私たちが普段建築しているRC住宅のほとんどは「壁式構造」。
ときおり質問されますが、同じ鉄筋コンクリート造であっても、
「ラーメン構造」と「壁式構造」では、構造的な考え方(力の伝わり方)が異なります。
耐力壁と呼ばれる“壁”が構造体となる「壁式構造」は
一般には2~3階建程度の中低層階建物でよく採用されている構造です。
【壁式構造】
「ラーメン構造」は“柱と梁”で構造体を構成することから
大きな空間を必要とするビルやマンション、4階建以上の中高層建物で
採用されることが多い構造です。
【ラーメン構造】
また「壁式構造」と「ラーメン構造」では基礎の考え方も違います。
あくまで構造検討結果によりますが、上のイラストのように、
「壁式構造」の場合は建物下に “耐圧版”(木造でいう“べた基礎”ですね)を設けることが多く、
「ラーメン構造」なら、力が加わる柱の直下に“独立基礎”を設けることが一般的です。
建築中の新社屋は5階建ての鉄筋コンクリート「ラーメン構造」で柱の数は合計15本。
一番小さい柱でも一辺が80センチもあります。
その柱の直下に「独立基礎」を設けて、建物にかかる自重や荷重、外力を地面に伝達します。
地盤調査によって建物を指示できる固い層が地盤面下2M以深にあることが分かりました。
そこで今回は杭工事をおこなわず、「直接基礎」を設けて建物を支持します。
上図は構造図の一部ですが、左の【F1】基礎の一辺は5M、厚みは1.3M
地面から基礎の底まで2.3Mの深さとなっているのが読み取れます。
こうした図面を基に現場監督は工事を進めていくのです。
図面ではサイズ感がなかなか掴みにくいですが、
実際に施工している様子を見ると・・・
なかなかの迫力です。
やっぱりデカイですね。田浦監督が小さく見えます。
基礎の鉄筋が組み上がれば、次は基礎や地中梁の側面に型枠を設けます。
これで基礎のコンクリート打設準備は完了です。
この日はRCギャラリー西宮を担当してくれた小林監督(手前)も応援に駆けつけていました。
日頃は発注いただいたお客様の建物を造っている彼らはまだ30代。
暑さ増す中、「建築バカ」と呼んでもいいくらい熱い彼らが、
若い力で自分たちの社屋を創り上げています。
※三和の素顔は こちら
※三和建設・新社屋建設プロジェクトに関するブログはこちら
兵庫・大阪で建てる高品質&ローコストのデザイン注文住宅。
「ビルトインガレージのある家」「屋上テラスのある家」「耐震住宅」をRC住宅で叶える。
宝塚・尼崎・西宮・芦屋・神戸の鉄筋コンクリート住宅なら三和建設。