おかげさまで創業52年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
こんにちは。
RCギャラリースタッフの沖田です。
本日取り上げるのは、金属の表面処理方法のひとつ、「リン酸処理」について。
建築業界、とりわけ鉄筋コンクリート造の建物では頻繁に使用されるスチール(鉄)。
施工業者も多く、加工しやすくて強度も優れており、他の金属(アルミやステンレスなど)と比べても
安価なことから屋内外を問わず、手摺や門扉、ドアや階段材などによく用いられています。
ただし難点なのは「錆びやすい」こと。
街中のスチール部材では「錆び止め塗りの上にオイルペイント塗装」をよく見かけます。
でもこれって、年月が経つと必ず塗り替えが必要なんです。
鉄筋コンクリートモデルハウス『RCギャラリー西宮』でも、室内の階段をはじめ
門扉や屋外手摺など、建物の屋内外にスチール部材がたくさん使用されています。
一昨年の末、モデルハウスの設計をお願いした設計事務所さんから
建物各部仕様の説明を受けた時、聞きなれない言葉がを耳にしました。
それが「リン酸処理」
図面の仕上表には「亜鉛メッキリン酸処理」と記載されていました。
「これって、どんな仕上げ?」
みなさんも「亜鉛メッキ」は聞かれたことがあると思います。
「亜鉛メッキ」はスチール材の表面処理としてはポピュラーで、
電柱や信号機ポールなど耐候性が求められる部材によく使用されます。
自分たちが勤務するモデルハウスに使用されるので、採用された材料や仕上げは知っておかないと
お客様にも説明することができません。
そこで当時「亜鉛メッキリン酸処理」をネットで調べてみました。
【リン酸亜鉛皮膜】
リン酸亜鉛皮膜は、溶融亜鉛めっき加工された鉄鋼製品を化成処理したもの。
めっき表面にリン酸亜鉛の結晶皮膜を生成させることで、淡灰色~濃灰色の色合いが表面に浮き出る。
リン酸亜鉛皮膜は塗装に比べ退色や剥離が少なく、補修の必要がないのが特徴。
適切な材質の薄鋼板では、めっき面に亜鉛の結晶模様を出すことができ、
金属亜鉛と反応したリン酸亜鉛皮膜は美しい濃淡模様となって現れるので、建築意匠材としても使用される。
お聞きすると一般の亜鉛メッキと異なり、リン酸処理加工ができる工場は少ないとのこと。
スタッフは興味深々でモデルハウスの完成を待ち遠しく思ったのでした。
で、実際に「亜鉛メッキリン酸処理」加工された門扉と手摺がこちら!
エントランス門扉
フラットバー手摺
いかがです?
かっこいいでしょ?
リン酸化学反応で浮き出る結晶模様はまるで迷彩色のよう。
濃淡のある模様は鉄筋コンクリートの質感とよく合います。
今回気付きましたが、ネットにも書いてあったとおり
部材の肉厚の薄い門扉のほうが美しく模様が浮き出ていました。
鉄筋コンクリート住宅をお考えの方はぜひ参考にしてみてください。
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