2014.12.22

RC住宅の寿命は「防水」で決まります!・・・屋上改修工事

おかげさまで創業49年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

こんにちは。営業の吉川です。

優れた耐久性が自慢の鉄筋コンクリート住宅ですが、
定期的に維持メンテナンスをおこなうことで、より高寿命で資産価値の高い建物になります。
メンテナンスする部位で最も重要なのが、屋根や外壁といった「防水」に関わる箇所。

今回は、築30年以上経過した鉄筋コンクリート住宅の屋上改修工事の様子をご紹介します。

RC住宅の寿命は「防水工事」で決まります!・・・屋上改修工事①三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

写真は施工前の状況です。
床面のコンクリートの劣化も気になりますが、スチール製の手摺にもだいぶ錆が発生しています。
今回は屋上防水の改修と併せて、手摺の再塗装もおこなうことになりました。

再塗装の手順としては、錆と旧塗膜を「ケレン清掃」で丁寧に取り除き、
錆止めを塗って、ウレタン塗装を2回塗りで仕上げます。

「ケレン清掃」とはこんな作業です。
RC住宅の寿命は「防水工事」で決まります!・・・屋上改修工事②三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

たくさんの部材が使われている手摺の塗り替えには、この下地処理はなくてはならない
作業なのですが、大変な労力と時間、それにコストがかかります。
これから屋上付きの住宅をお考えの方には、屋外で使用する部材には極力アルミや
ステンレスなどの「錆びない」材料をお奨めします。

現状の屋上には、防水層の上に保護コンクリートが施工されていますが、
経年劣化によってひび割れも発生し、水勾配不良による水溜りもできています。
このまま放置し続けると、下部の防水層にも悪影響を及ぼし、室内への雨漏りに
繋がりかねません。

RC住宅の寿命は「防水工事」で決まります!・・・屋上改修工事③三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

こうした保護コンクリート施工のある建物の屋上防水改修の場合には、
工期や予算を考慮して、既存のコンクリートや防水層を撤去せずに、
その上から新しい防水層をかぶせて施工する工法が良く用いられます。
今回もそんな工法のひとつ、アーキヤマデ社のリベットルーフという
塩ビシート防水工法を採用しました。

(施工はこんなイメージです)
RC住宅の寿命は「防水工事」で決まります!・・・屋上改修工事④三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

 

そして、改修後はこちら。
RC住宅の寿命は「防水工事」で決まります!・・・屋上改修工事⑤三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

見違えるほど美しくなりました。

既存の保護コンクリートの上に、リベットルーフ(シート)を敷き込みます。
リベットルーフ同士の接合部分は、熱溶着して一体化するため接合強度は抜群で、
隙間は一切なく大変信頼性の高い防水工法となっています。

 

手摺の基礎など立ち上がり部分にはシートがうまく貼れないので、入念に
ウレタンと塗膜防水を施しました。

RC住宅の寿命は「防水工事」で決まります!・・・屋上改修工事⑥三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

今回はとても広い屋上なので、脱気筒を2箇所設置しています。
脱気筒は、旧防水下地やコンクリートに残された水分を逃がす為に設置するのです。
下地の状況にもよりますが、脱気筒をつけないとシートが膨れてしまい、
防水性を損なう恐れがあります。

RC住宅の寿命は「防水工事」で決まります!・・・屋上改修工事⑦三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

 

鉄筋コンクリート住宅の改修の場合、一邸毎の現場状況に応じた提案が必要になります。

三和建設はおかげさまで来年度、創業50周年を迎えます。
新築もリフォームも、鉄筋コンクリート住宅に関することなら私たちにお任せください。

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