2015.04.20

難解!?建築基準法を解説・・・ガレージの容積率緩和の巻

おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

 

こんにちは。営業の松井です。

今日も雨ですね。それも結構しっかりと・・・
社内の現場監督は、
「屋外の作業がなかなか進まないよお・・・」
と頭を痛めております。

 

今回は家の間取りを計画する上で良くあるご質問のひとつ
「ガレージ」について書いてみます。

屋根のある「ガレージ=自動車車庫」には、建築基準法における容積率の緩和規定があります。
建築士なら知っていて当然なのですが、どれくらい緩和されるかというと・・・

まずは、容積率の説明から!

難解!?建築基準法を解説・・・ガレージの容積率緩和の巻①三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

各階の床面積の合計=延床面積を敷地面積で割ったパーセントが容積率ですね。
建築基準法によって地域毎に80%や100%、200%などの上限値が定められています。

そして、建築基準法には以下のような記述があります。
難解!?建築基準法を解説・・・ガレージの容積率緩和の巻②三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

自動車車庫の場合、その車庫部分を含めた建物全体の延床面積の1/5を上限に、
容積率対象延床面積から除外することが出来る。

ということです。

 

例えば、

A.敷地面積:100㎡、全体延床面積:125㎡(車庫部分の床面積25㎡を含む)の場合の容積率は、
  全体延床面積125㎡の1/5が25㎡なので、車庫の床面積25㎡すべてを除外して計算します。

  つまりこの場合の容積率は、
       (延床面積125㎡-車庫面積25㎡)÷敷地面積100㎡ =100% 
       となります。

B.敷地面積:100㎡、全体延床面積:125㎡(車庫部分の床面積20㎡を含む)の場合の容積率は、
  全体延床面積125㎡の1/5=25㎡ > 車庫の床面積20㎡ なので、20㎡だけ除外して計算します。

  つまりこの場合の容積率は、
       (延床面積125㎡-車庫面積20㎡)÷敷地面積100㎡ =105% 
       となります。

ちなみに建蔽率(建築物を真上から見た水平投影面積を敷地面積で割ったパーセント)にはこの規定は適用されません。
私の経験値になりますが、住宅の計画の際にはどちらかというと建蔽率の影響のほうが大きいと感じます。

 

 建築面積の算定で、よく話に出るのが「地階」扱いとなるケース。

「地階」扱いとなるビルトインガレージなら、
「地階で平均地盤面から1m以上突出していなければ建築面積から除かれる」
という緩和規定があります。

斜面地や道路と高低差のある土地ではこの緩和を使うことで
土地を有効活用することにもなります。

難解!?建築基準法を解説・・・ガレージの容積率緩和の巻③三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

難解!?建築基準法を解説・・・ガレージの容積率緩和の巻④三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

 

 

 せっかくの緩和規定ですから、計画の際はできるだけ活用するようにして
お客様へ提案をしています。

 

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