おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
こんにちは。
営業の吉川です。
ここ数日は爽やかな秋空が広がり、過ごしやすい気候になりました。
秋といえば、
スポーツの秋、読書の秋、食欲の秋・・・
私はやっぱり「食欲の秋」ですね。
私の住む三田市には秋の味覚が満載です。
三田栗、三田米、三田牛のほか、さつまいもやしいたけ、松茸と
これから旬の食べ物が目白押しで、体重を気にする季節でもあります。
今回は地盤調査方法のひとつ、「スウェーデン式サウンディング試験」をご紹介します。
「スウェーデン式サウンディング試験」(略して「SWS試験」)は
重量の軽い木造住宅でよく使われる地盤調査方法です。
作業は1㎡程度あれば可能で、一宅地の調査時間なら半日程度で済み、
費用はボーリング調査(→こちら)よりも安価なので、ほとんどの住宅用地調査で利用されています。
写真は大阪市内でのSWS試験の様子です。
こちらの敷地には、目一杯に倉庫が建っていて、
調査箇所は全て倉庫内の土間床を破っておこなうことになりました。
調査手順としては、先端がキリ状になったスクリューポイントを25cm貫入するのに
最大100Kgまで荷重をかけ、その後スクリューポイントを回転させて半回転数を測定します。
この回転数が多いほど「固い地盤」で、
回転数が少ない、または回転する前に自沈する場合は「軟弱な地盤」といえます。
こうした測定値から、後日に地盤の強さを表す「N値」を推定します。
「早い」「安価」なSWS試験ですが、デメリットもあります。
ボーリング調査試験のように、実際にその深度の土を採取する地盤調査とは異なり、
あくまで簡易的な地盤調査なので精度は低くなります。
ですから、一宅地で敷地四隅と中央の5箇所で試験をおこない、総合的に地盤を判断することに
なります。
またSWSの調査深度は最大で約10mまでですが、
ボーリング調査試験の場合は30m以上も調査可能です。
今回計画している建物は、鉄筋コンクリート造3階建専用住宅。
コンクリート住宅の場合、建築確認申請書にボーリング調査報告書を添付する必要があり、
こちらの敷地でも既にボーリング調査を実施しています。
今回は軟弱地盤対策として、建築技術証明を取得した地盤改良杭工法の採用を検討しており、
ボーリング調査試験とSWS試験を併用しておこなっています。
調査の結果は後日調査会社より、「試験記録表」として提出されます。
この表を見ると、深度毎の地盤の固さがわかるのです。
見ると、深度1.5~3.0Mの範囲に、特に軟弱な層が続いているのがわかります。
3.0Mの層では、75kgの荷重で25cm沈むほど軟弱な地盤となっています。
大人の成人男性が立てば、ズブズブと沈みこんでいくほどの軟らかい地層のようです。
ちなみにどうして北欧の国「スウェーデン」が名前についているかというと・・・
北欧のスウェーデン国有鉄道が、1917年頃に不良路盤の実態調査として採用したことから、
この名前が付いたそうです。
その後スカンジナビア諸国で広く普及し、1954年頃に日本の建設省が堤防の地盤調査として導入
しました。
木造住宅のおよそ5倍の重量がある鉄筋コンクリート住宅の場合、
地盤が軟弱だと、地盤改良や基礎杭の工事費が大幅に上がることにもなりかねません。
三和建設のRC住宅では、地盤調査方法やその解析、改良工法の選定や保証に至るまで
社内社外の専門技術者が関わることになります。
兵庫・大阪で建てる高品質&ローコストのデザイン注文住宅。
「ビルトインガレージのある家」「屋上テラスのある家」「耐震住宅」をRC住宅で叶える。
宝塚・尼崎・西宮・芦屋・神戸の鉄筋コンクリート住宅なら三和建設。