2015.11.11

住宅の気密性能を検証する!・・・「C値」測定リポート

おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
 

こんにちは、営業の伊藤です。

 

「断熱性と気密性」


“エンドユーザーが住まいに求めるもの” アンケートの上位には、
「気密性と断熱性」といった、住まいの性能に関する項目がランクインします。


「高気密・高断熱住宅」


現在の家創りにおいては、欠かせないキーワードですが、
実際のところ、建築会社によってその取り組みはさまざまです。

今回はそのうちのひとつ、「気密性能」を取り上げてみます。

 

 

「気密性能」は建物に隙間がどれぐらいあるかを示した数値「C値(隙間相当面積)」であらわします。
「C値」の数字が低ければ低いほど、その建物の気密性が高いことになります。

同様に「断熱性能」を示した数値は「UA値(外皮平均熱貫流率)」であらわします。
またこの他に「ηA値(冷房期の平均日射熱取得率)」も用いられます。


なんだかいろんな「値」があって、ちょっと難しそうですが、
大きく異なるのはその算定方法です。


基本的に「UA値」「ηA値」は間取り図や仕様書(断熱材の種類や窓の性能等)を基に、
机上の計算によって算定されます。(実際には計算ソフトを用いることになります。)

一方、「C値」は完成した建物において、実際に機器で計測して求めています。

 

エンドユーザーの方はなかなか目にすることのない気密測定ですが、
今日は先日実施した当社木造住宅の気密測定の様子をお伝えします。

 

気密測定に用いる機器一式

上は気密測定に用いる機器一式です。
三和建設では、自社で手掛けた住宅の性能を確認するために
早くから測定機器を購入し、専門知識を持った測定員が「C値」を確認しています。

 

 

送風機を窓にセット

まずはサッシの横に送風機をセットします。
送風孔の周囲はしっかりと塞いでおきます。

まるで大砲のような形をしていますが、この筒の中に送風ファンが取り付けられていて、
室内の空気を外に吐き出します。
そうすると家の中が負圧となって、隙間を通して外部から建物内に入ってくる空気漏れの量を
測定器で計測するのです。

 

気密測定には、事前にいろいろと準備が必要となります。
24時間計画換気で設けた換気孔は、気密測定の対象外となっていますので、
テープでしっかりと塞いでおきます。

気密測定の対象外 計画換気口

 

 

C値測定 開始

測定が始まりました。

送風機のモーター音だけが室内に響きます。
測定中はむやみに人が動きまわるだけでも数値に影響が出ますので
私たちも固唾を飲んで、じっと測定の様子を見つめていました。

動けないからか、気圧が下がっているせいなのか、何だかちょっと息苦しい感じです。

辺りの音に注意していると、窓の周囲からごく僅かに空気の漏洩する音が聞こえました。

 

 

「はい、測定終わりました。」

始めてから10分程度で計測は無事終了しました。
測定器からは今回の測定結果を示したレシートが出てきます。

C値測定 結果

測定の結果、今回の木造住宅ではC値が「1.4」となりました。

この建物の全体の相当隙間面積は、「153cm2」との結果も出ました。

これは私のiphone6の1と2/3の面積くらい。
家中の隙間を集めた面積がこのくらいになっているということです。

家中の隙間を集めた面積分


今回の測定では、C値が「1.4」となりましたが、
当社の標準仕様の木造分譲住宅では、「1.0~1.4」の実測値が出ています。

ちなみに鉄筋コンクリート住宅の場合には、型枠を組んでコンクリートを流し込むことで
木造や鉄骨造と違って構造躯体が一体となるため、C値は実測値でおおむね「0.5」前後となっています。


気密性能は、地域によって要求度合いが異なりますが、1999年3月に定められた
「次世代省エネルギー基準」によると北海道、青森県、秋田県、岩手県地方などの寒冷地では、
2.0以下となる住宅を「気密住宅」と規定しています。



ただし・・・

新しい省エネ基準として、2013年以降は住宅の外壁や窓などの「断熱性能」に加え、
設備の性能や省エネ性を総合的に評価する「第一次エネルギー消費量」基準が加わり、
建物全体でエネルギー消費量を減らす基準(「UA値」や「ηA値」)が導入されています。

ということで、住宅業界では以前ほど気密性を示す「C値」が重要視されなくなっていますが、
それでも、「高性能住宅」のひとつの指標になることには間違いありません。

 


今回は宝塚展示場スタッフの伊藤がお伝えしました。


数値は各社の技術力が現れるものでもありますが、
燃費のいい車が全て「所有して、乗って、快適な車」ではないように、
数値に長けた住宅が必ずしも「住み心地のいい家」にはならないのが、家創りの難しいところです。


「 デザイン × 性能 × コスト 」・・・そして「アフターメンテナンス」


「人」もそうですが、「家」も肝心なのは「バランス」だと思うのです。
 


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