おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
こんにちは。
RCギャラリースタッフの松井です。
大阪・堺市内で建設中の医院建築現場の進捗状況をお伝えします。
年の瀬も押し迫った昨日24日は、屋根と2階壁部分のコンクリート打設をおこないました。
すでに1階部分はコンクリート強度が確認できたので、型枠を外し始めています。
玄関の風除室廻りの杉板型枠も外されて、
アクセントとなるきれいな木目の打ち肌が現れていました。
現場のある大阪・堺の12/24の天気は曇りのち晴れといったところ。
雨も降らず、外部での作業を予定通り進めることができました。
実は、この日のコンクリート打設は当初12/22おこなう予定だったのです。
事前の週間天気予報で12/22が雨の予報であったため、施主の先生と現場監督が相談し、
天候の回復する24日に延期したのです。
コンクリート打設工事は、季節によっては品質を確保できるとの判断で
小雨程度であればおこなうこともあります。
現場監督に聞くと、固まらないコンクリート表面を雨で叩かれない限り、
品質には影響しないとのことです。
ただし、コンクリートの品質は問題なくても作業をするのは人です。
12月の寒い時期、雨合羽を着ながら冷たい雨の下での作業は
やはり避けるべきだと思います。
打設開始時刻がやってきました。
現場に生コンプラントからやってきた一台目のミキサー車が到着しました。
鉄筋コンクリート建物の場合、コンクリート打設前に必ずおこなうのが
フレッシュコンクリートの「受け入れ検査」です。
現場監督が指定したコンクリート強度や軟らかさになっているかを
一号車の筒先から採取して確認します。
受け入れ検査では、いろんな試験をおこなうのですが、
下は生コンクリートの流動性を確認する「スランプ試験」の様子です。
スランプ試験は円錐形のスランプコーンと呼ばれるガホン状のコーン(鉄製の筒)に
3回に分けて生コンクリートを入れ、突棒で25回程攪拌してコーンを一杯にします。
擦り切り一杯になったら、コーンを2~3秒で引き上げて、
コンクリートの頂部が元の高さより何cm下がったかを測定します。
この値が生コンクリートの流動性を示す「スランプ値」です。
数値が大きければその分軟らかいコンクリートなので流動性は高まりますが、
許容値を超えるとコンクリートの品質低下を招きかねません。
ちなみに橋やダムといった大きな構造物の多い土木では
スランプ値が小さい(硬練り)生コンクリートが用いられることが多く、
建築ではスランプ値は15cmから18cmがよく使われています。
現場での打設作業は順調に進み、お昼過ぎには壁の打設が完了し
屋上スラブに取り掛かりました。
陸屋根部分は皆さん作業しやすいようですが、
屋根の北側部分には斜線制限の関係で勾配屋根があります。
巷でよく言われるのは、
「コンクリートはどんなカタチにも作ることができます」
確かにそうなのですが、これらは熟練した職人さんたちがいるからこそなのです。
現場では29日に建物外周部の型枠を外し、年内の工事を納める予定です。
年明けにはキレイに打ちあがった打ち肌をご紹介できるはずです。
どうぞご期待ください。
最後になりましたが、2016年のRCブログは、この記事が最終になります。
今回初めて目を通していただいた方も、お気に入りに登録していただいている方も
今年一年、ありがとうございました。スタッフ一同、心よりお礼申し上げます。
2017年も皆さまの家創りのお役に立つように、私たちの取り組みを発信し続けてまいります。
また年が明けて2017年、私たちのRCモデルハウス「RCギャラリー西宮」は
1/2(月)AM9:00より営業いたします。
まだご覧になっておられない方はぜひお越しください。お待ちしております。
新しい年も、どうぞ宜しくお願い申し上げます。
※前回の記事はこちらから→医院建築プロジェクト・・・杉板型枠の打ちっ放し仕上げがあります
※続きはこちらから→医院建築プロジェクト・・・コンクリートが打ち終わり、上棟を迎えました。
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