2017.02.18

宅内への引き込みが無いと費用がかかります!上下水道調査

おかげさまで創業52年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
  

みなさんこんにちは
RCギャラリースタッフの松田です。

建物を計画する際、私たちが始めに調査する項目のひとつに
「ライフライン」があります。

電気やガス、水道や下水配管が主な調査項目ですが、
電気やガスについては、現状が山林や田畑でない限り
引き込みや使用について大きなコストがかかることはまずありません。

ライフライン調査のうち、私たちが最も知りたいのが
上水道や下水配管の宅地内引き込みの有無や口径なのです。

もし、計画地に上下水配管が無い場合には
前面道路の本管から宅地までの引き込み工事をおこなう必要があります。

 

上下水配管 前面道路の本管から宅地までの引込工事

 

イラストは上水道の場合ですが、引き込み工事をおこなうためには
一時的な道路の通行止めや交通規制が必要ですし、
道路舗装(アスファルト)の仮復旧や本復旧工事もおこなわなければなりません。

水道本管の位置や道路幅員など、案件毎の条件にもよりますが、
引き込みには数十万の工事費用が必要となり、これらは事業主(施主)負担です。
ですから、私たちは詳細な調査をおこなって、予算組みをすることにしています。

またこれまでに建物が建っていた土地や、古い分譲地などでは、
宅地内の引き込み配管はあるものの、配管の口径が細い(13ミリが多い)場合や
鉛管を使用していることもあり、新たに引き込み替え(一般住宅なら20ミリ以上)
が必要なケースもあります。

 

 

下水道も同様に、宅地内に汚水最終マス(前面道路の下水本管と接続済)が無い場合には
引き込み工事が必要となります。

下水道 宅地内に汚水最終マスが無い場合引込工事が必要

最近の汚水最終マスは上のような西宮市のマークの入った小口径マスとなっています。
古い宅地では、昔の鋳物製やコンクリートマスが使われていることもあって、
小口径枡に取替える費用も見ておかなければなりません。

 

 

 

先日、芦屋市内でコンクリート住宅をご計画されているお客様からの依頼で、
芦屋市水道局へ行ってきました。

芦屋市水道局

 

 

まずは上水道課から。

上水道課

窓口にあるモニターをタッチして水道管台帳を検索し、管の種類や口径を調べます。

窓口にあるモニターをタッチして水道管台帳を検索

管の種類や口径を調査①

管の種類や口径を調査②

昔は大きな紙の台帳に記載されていましたが、今やタッチモニターにて確認出来る行政がほとんどです。
該当する場所を拡大すると、本管の口径や種類、引き込み管の有無、メーター口径がわかります。

 

 

次に下水道課です。

下水道課

こちらも下水道台帳はタッチパネル式となっております。

下水道台帳はタッチパネル式

下水本管口径や引込有無、宅内汚水最終マス位置調査①

下水本管口径や引込有無、宅内汚水最終マス位置調査②

台帳を開くと同様に下水本管の口径や引き込みの有無、宅内汚水最終マスの位置がわかります。

 

参考までに・・・
下水道の排水方式には「分流式」と「合流式」があります。

下水道の排水方式「分流式」

 

分流式の場合、雨水と雑排や汚水は別に分けて排水します。

合流式は、汚水と雨水を同じ管路で一緒に下水処理場まで送る方式です。
道路に降った雨水も家庭内も汚水も一緒に下水処理場に流れ込みます。

合流式は大阪市内では多い方式で、芦屋市でもほとんどが分流式となっていますが、
一部は合流式となっているエリアもあります。
分流地域なのか合流地域なのかは、窓口で訪ねると教えてくれます。

今回は窓口に出向いて調査をおこないましたが、
行政によっては担当局のHPでも調べることができます。
(※市町村によっては閲覧できない場合もあります。)

上水道も下水道も、これら台帳を見れば大体のことは分かるのですが、
じつは「台帳に記載されている内容と現地が違っている」なんて事もよくあるので、
かならず現地も確認する必要があります。

 

今回は上下水道の調査について、スタッフの松田がご紹介しました。

建物を計画する際には、その土地毎に法令や条例の規制が異なるため、
お客様から依頼をいただく毎に、私たちが行政の窓口や現地に出向いて調査をおこなっています。

皆さんにはあまりお伝えしていない行動ですが、
こうした調査は家創りには絶対に外すことのできない重要な過程なのです。

※関連記事→「えっ!こんなにも違うの?」・・・阪神間各市の水道分担金と水道代
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