2017.06.11

変動金利には2つの返済方法があります・・・「元利均等」と「元金均等」

おかげさまで創業52年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
 

近畿地方では6/7に梅雨入りが発表されました。

この時期は、湿度が高いため発汗量が多くなります。
それに加えて暑さに体が慣れていない為、熱中症になる方が多いようです。

皆様くれぐれもお気をつけください。

 

さて、本日取り上げるのは『変動金利における2つの返済方法』です。

銀行や金融機関によって金利の形態は様々ですが、
大まかにタイプを分けると、「変動金利」と「固定金利」があるのは、
皆様ご存知だと思います。

住宅ローンを決める時、みなさんが1番悩むポイントは、
「どの銀行の住宅ローンを借りるか」ということではなく、
「変動金利」にするか「固定金利」にするかということだと思います。

過去に類を見ないほどの低金利が続いている現在、
将来金利が上昇しても支払い額が変わることのない「固定金利」も
下がっていて魅力ですが、やはり人気なのはさらに低い「変動金利」
最近では0.6%や0.7%台があたりまえになっています。

でも「変動金利」の中にも、返済方法そのものに2つの方法があるのをご存知ですか?

今日はその2つの方法【“元利”金等返済】と【“元金”均等返済】について
RCギャラリースタッフの松田がお届けします。

それではこの2つの返済方法には一体どのような違いがあるのでしょうか?
2つの返済方法を比較して、イメージ図にまとめてみました。

元利均等返済と元金均等返済

 

 【“元利”金等返済】とは?

毎回の返済額となる元金と利息の合計が、返済開始から完済までの間、均等となる利息の算出方式です。
毎回の返済額が一定なので、無理なく返済が出来るのが特徴です。その代わり最初のうちは返済額の利息の割合が高く、
結果的に元金の減りが遅くなり、完済までの期間が長くなり、元金均等返済と比較すると利息総額(=返済総額)
が増えることになります。

【“元金”均等返済】とは?

毎回の返済額=元金を均等割にした額+利息 となる利息の算出方式です。
最初のうちは利息の占める割合が高く、返済額は多いですが、
元金の減りに比例して利息分が減るので、返済総額がどんどん減少していくのが特徴です。
元金が均等に減っていくので、元利均等返済と比較すると利息総額(=返済総額)が安いという結果になります。
また当初の返済額(元金+利息)が大きくなるので、ローン審査が通りにくくなることもあります。

 

低金利が続く今、人気の変動金利ですが忘れてならないのが、
「変動金利は年に2回、金利が見直される」ことです。

また基準となる金利が大幅に上昇した場合には、その都度、見直されることもあります。
変動金利の場合、金利が上昇すれば当然「返済額も増える」となるのですが、
【“元利”金等返済】と【“元金”均等返済】とでは大きな違いがあります。

【“元利”金等返済】の場合

ほとんどの金融機関は、変動金利型(元利均等返済の場合)の返済額は
5年間一定になっていて、5年毎に見直しがなされます。
※「5年ルール」と呼ばれています。

この間に金利が変更となったとしても返済額は変わらず、その中で元金と利息の割合を変えることになります。

また返済額の見直しの際、金利が上昇し返済額が多くなったとしても
前回までの返済額の125%が限度とされています。

元利均等返済イメージ図
※クリックで拡大します。

※急激な金利上昇が起こった場合には、「未払利息」なるものが発生します。
こちらは翌月以降に繰り越され、未払い状況が続くと最終支払い時に返済しなければなりません。
また利息の上昇により、元金の返済が滞った場合も最終支払い時に返済が必要となる為、注意が必要です。

 

【“元金”均等返済】の場合

元金均等返済の場合、元金部分は借入額を返済回数で割った金額で一定となり
利息部分は毎月の借入残高に対して、その時点での金利による利息計算となります。
元金均等返済には、金利が大きく上昇して利息分が大きくなったとしても、
元利均等返済のように返済額5年間一定や返済額上限125%といった制度はありません。

元金均等返済イメージ図
※クリックで拡大します。

以上、【“元利”金等返済】と【“元金”均等返済】の概要を書いてみました。

住宅ローンは、金利タイプももちろんですが、これからの収入計画やライフイベント、ライフステージを考えて
自分にあった返済方法を見つけることが大切です。

総返済額だけを比較すると、利息部分が少ない「元金均等返済」にメリットがありますが、
リスクを考えて「元利均等返済」を選んでおいて、比較的余力のある返済開始当初の数年間に
まとまった金額を繰り上げ返済することで、総返済額を「元金均等返済」に近づけることもできます。

今ならネットで調べれば、あらゆる情報が手に入りますが、
「どのタイプがいいのか?」調べれば調べるほど分からなくなってしまうこともあります。

そんな時にはぜひ私たちにご相談ください。
実際に家を購入された多くの方の事例を挙げながら、現実的なお話をさせていただきます。

 

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