おかげさまで創業52年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
今週より秋の長雨の予報・・・。
季節はずれの夏日が続くかと思えば、この雨により本来の気候に戻ったのか、
昨日の最高気温は20℃に届かないほど。
上手に服装を調節して、お風邪など召されませんよう、お気をつけくださいね。
本日はRCギャラリースタッフの山田が、住まいになくてはならない照明について
お届けします。
このところ、新築や増改築で照明プランを打ち合わせる際、
器具や光源を見せない“間接照明”を積極的に取り入れたいと希望される方が多く、
間接照明を主にした照明プランを提案することが増えてきました。
“間接照明”も定義をネットで検索すると、フロアスタンドやテーブルランプなども
範疇に入るようですが、厳密には、『光源または照明器具から放射された光の約90%以上が天井や
壁面を照らし、その反射光を利用する照明』ということになります。
同じペンダントライトでも、光の拡散具合によって間接照明となるものもあります。
本日ご紹介するのは、光源を天井や壁などに組み込んで建築構造と一体化させた『建築化照明』と呼ばれる方式のもの。
建築工事段階で仕込みが必要になるので、設計段階での綿密な計画が欠かせません。
建築化照明の方式はいくつか種類がありますが、今回はRCモデルハウス「RCギャラリー西宮」で
採用されている2つの方式をご紹介します。
まずは、玄関ホール。
こちらは、壁に光を反射させる『コーニス照明』と呼ばれる方式です。
(※コーニス:イタリア語で水平の出っ張りのこと。)
壁際に切り欠いた懐にLEDライトを設け、壁面を明るく照らすことで空間に広がりを持たせてくれます。
カーテンレールと平行に照明器具を取り付ける手法もよく用いられますが、
こうすることでカーテン表面を明るくし、布地を美しく見せる効果があります。
RCギャラリー西宮の玄関ホールでは、杉板型枠の木目が転写された打ちっ放し仕上げ
の陰影を美しく照らし出してくれます。
美しい陰影や光彩を楽しむ為、壁面にブラケット照明やコンセント、スイッチなど、
計算外の影となる凹凸を設けないことをお奨めします。
こちらは、主寝室のあかりとなる『コーブ照明』。
コーブとは、弓形に折り上げられた天井のことをいい、もとはアーチ状天井の間接照明の事を指していました。
最近では、通常のフラット天井へ光源を照らして、その反射光を利用する場合でもコーブ照明と呼んでいます。
コーブ照明は上図のh寸法を調節する事で、空間の見え方を変える事が出来ます。
hの距離が大きいほど、天井全体を比較的、均一に照らせ、天井を高く見せることが出来ます。
hが小さいと、影が少ない、柔らかな印象の光を創り出すことが出来ます。
ちなみにRCギャラリーの主寝室の照明は写真のコーブ照明のみ。
他にはダウンライトもシーリングライトもありません。
hの距離が大きいので、日が暮れた時間帯でもコーブ照明が寝室全体を均一に照らしてくれて
照度も問題ありません。
コーブ照明はキッチンの吊り戸棚上にも採用されています。
『建築化照明』は躯体と器具の納まりが空間の見え方を大きく左右する要素となります。
空間を広く美しく見せるためには、照明器具が見えないように設置するのはもちろん、
美しい空間デザインにこだわってディテールを考えることが必要です。
「建築化照明」に用いられる器具ですが、最近ではLEDの技術が進歩して、
各メーカーから光源が見えないコンパクトな器具や、調光・調色が可能な器具など、
見え方と納まりを両立できる商品も増えてきました。
RCギャラリー西宮の照明プランをお願いした、大光電機さんでは
美しい空間創りのための工夫を凝らした器具が数多くラインナップされています。
その一例をご紹介します。
↓クリックで拡大します。
※大光電機カタログ「間接照明」より
※大光電機カタログ「間接照明」より
(※大光電機さんのカタログはこちら)
照明の配置によって、空間の雰囲気が大きく違って見えます。
間取りや住宅設備だけでなく、照明計画にもぜひこだわってみてください。
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