2019.01.22

国の省エネ施策はどうなるの?

おかげさまで創業53年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

皆様、こんにちは。
RCギャラリー西宮のスタッフの 市中です。
1年中で一番寒さが厳しくなる時期になりました。

毎年1月中旬から下旬にかけて、西宮市の気象データーからもわかるように
1月の平均気温が南部では4.0℃ 北部では2~3℃となり
本当に春の訪れが待ち遠しくなります。

西宮市の気候(西宮市HPより)
“西宮市HPより引用”

こんな季節は暖かいお部屋で寒さを感じることなく快適に過ごしたいものです。

そのように寒さを感じることなく快適に過ごすことが出来る家をつくる為に、
省エネルギーと断熱性について国の基準が定められています。

今日に至るまでの住宅の省エネに関する法体系の変遷は・・・

住宅の省エネに関する法体系の変遷
※クリックで拡大します

となっています。
聞いたこともないようなワードがありますが追ってブログの中で解説します。

平成時代は間もなく終わりを迎えますが、昭和時代に省エネ基準が創設され、
最近では平成28年に改定されています。

断熱性につきましては、昭和55年~平成11年の間は強化されていましたが、
それ以降、20年間に渡り強化されることがなく据置で現在に至っています。

また、この2020年の省エネ基準適合義務化(小規模住宅床面積300㎡以下)は
国土交通省の有識者会議で見送りという方向で推移していることがわかりました。

2030年を目標年度として世界で省CO₂化(地球温暖化対策)を進める「パリ協定」
の目標達成に向けて、はたして日本は大丈夫なのでしょうか。

省エネ基準適合義務化見送りについて建設業界の反応は
建設情報誌新建ハウジングVol817 全国の住宅関連会社を対象としたアンケートより
省エネ基準適合義務化見送りに対し 

・賛成 →20.4 %
・反対 →47.9 %
・どちらともいえない → 31.7 %

省エネに関し積極的に取り組んでいる企業とそうでない企業の格差が一段と広がることに
なっていくのでしょう。

 

省エネ基準に登場する断熱性は「UA値」で記されます。
「UA値」とは「外皮平均熱貫流率」のことを指し、家全体の断熱性を表す数値です。
国が定める住宅・建設物の省エネ基準でも出てくる数値です。

壁等を伝わって家の中の熱量がどのくらい外に逃げるのかを表す数値で、
住宅の室内外の温度差が1℃のときに逃げていく熱量を、
屋根、壁、窓、床などの外部に触れているところの全体の面積(建物外皮面積)で
割った値が「UA値」になります。
つまり、熱が逃げやすければ大きな数値になり熱が逃げにくければ小さな値になります。
よって、「UA値」の値が低ければ低いほど、断熱性が高い住宅といえます。

UA値(家全体の断熱性を表す数値)

建物外皮面積(外部に触れているところの全体の面積)

暖かい家をつくる為の性能を測る数値はこのように計算されます。

まだまだ寒い日々が続きますが、暖かい家のつくり方を鉄筋コンクリートの
デザイン住宅で、実践して参ります。


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