おかげさまで創業59年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

4月に入り、ここ宝塚および西宮周辺では一気に桜の開花が進み、今が見ごろを迎えています。
例年より遅い開花で、入学式に間に合ったという方もいらっしゃるのではないでしょうか？
今週前半の雨が少し心配ですが、もうしばらく満開の桜を愉しみたいものですね。

さて、前回は、業務時間の規制に伴う、RC住宅工事現場の実情と今後についてお伝えいたしました。
今回はRC住宅を建てる際、何を優先したいか？RC住宅に何を求めるか？について書いてみたいと思います。

新築でこれからRC住宅を建てる方が求めるものとしましては、以下が挙げられるかと思います。
　・耐震性　　　　地震や自然災害に強く安心
　・快適性　　　　広く大きな空間で快適な暮らし
　・デザイン性　　個性あるオンリーワンの住宅を造りたい
　・耐久性　　　　資産価値と長きにわたり住み継ぐことができる

築30年以上前のRC住宅では、第一にデザイン性を求め、設計については建築家や建築設計事務所、
工事は工務店の役割となっていました。次に耐久性や耐震性を求めた結果、長く住み続けることができ、
RC住宅の資産価値の高さに繋がりました。

また快適性については、その強靭な構造を活かした広々と気持ちがいい空間を求めましたが、
今ほど断熱・省エネ性能は重要視されなかった時代でもあり、多くのエネルギーを必要とする大型
の空調機を使って室内の快適性を確保していました。
その為、この当時の施工方法よる結露やカビ発生がRC造の負のイメージとして残っています。
（これらはあくまでも、モデルハウスへ来場されRC住宅改修のご相談物件を確認した上での傾向を述べさせていただきましたが、築30年前のRC住宅のすべてがそうではありません。）

現在は耐震性、耐久性、デザイン性、快適性のいずれもバランスよく計画することが求められます。
特に快適性については、気候変動による夏の暑さは異常をきたしている為、対策を講じないと健康被害や省エネ性にも悪影響を及ぼします。その為、断熱性能や窓開口の性能確保、パッシブデザインによる自然エネルギーの活用等の設計上の配慮が必要となります。
※パッシブデザインにつきましては6月にセミナーにてご説明できる機会がございますのでご活用ください。

新築だからこそ選択できることといいますと、耐震性、つまり耐震等級を選定する事ができます。
耐震等級は3,2,1と3段階あり、3が一番高いのですが、耐震等級が上がるごとに建物プランの制約が大きく、
またコストもアップしますので、優先順位によって、例えば以下のように選択する事が出来ます。

デザインやコストのバランスがとりやすいのは耐震等級1、
長期優良住宅の認定が必要な場合は耐震等級2、
耐震性をとにかく最強にしたいとお考えの場合は耐震等級3･･･といった感じです。
※耐震等級についての説明は一般社団法人　住宅性能評価・表示協会をご覧ください。

デザイン性については、RC住宅ですから、やはりコンクリート打ち放しのデザインが際立ちます。
特に西宮、芦屋、神戸のRC住宅の建築実例では杉板型枠を利用した打ち放しが多用されています。
当社の建築実例でも多く見られ、建物全体ではなく1階の一部分やファサードのデザインでおしゃれに
形造ることが出来ます。

当HPの建築実例ページに掲載されているのは全て唯一無二のオリジナルデザインです。
こちらのページをご覧いただきながら、お好みの外観に近いものなどを見つけていただき、
ご要望を共有する事が出来れば・・・と考えています。

ぜひお勧めしたいのが、写真だけでは味わえない実物の迫力やデザイン性を実際にご確認いただく
という事です。掲載されている建築実例はもちろん実物がございますので、阪神間であれば実際に外観をご案内する事も可能です。
注文建築のフルオーダーとなると、形の全くない中で一から造り上げていくこととなりますので、
事前に出来るだけ実物をたくさん見ておくことでイメージが膨らみやすくなります。

当社では、特に西宮、芦屋、神戸で建築実例が多いので、数多くの実例をご紹介することが出来ます。
RCギャラリー西宮では随時、家づくりセミナーを開催しており、参加特典として外観見学ツアーをご用意しております。RC住宅をご検討中でしたら、ぜひ合わせてご参加くださいね。

またRCギャラリー西宮モデルハウスでしたら、室内も存分にご見学いただけます。
鉄筋コンクリートの住宅空間に実際に身を置いてみることで、RC住宅とはどのようなものか、
よりリアルに体感いただけるかと思います。
全国でもRC住宅のモデルハウス自体が数少ない為、ぜひRCギャラリー西宮モデルハウスを相談窓口として
ご活用ください。

前回の記事はこちらから→RCの新築住宅をお考えの方々へ①～業務時間の規制と現場の体制