おかげさまで創業59年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

先月、大阪府箕面市にてお施主様のご厚意により、RC（鉄筋コンクリート）賃貸併用住宅の
完成見学会を開催いたしました。
1年でいちばん寒い時期での開催となりましたが、今年は3月並みの過ごしやすい陽気で
天候にも恵まれました。本日はその時の模様をレポートしたいと思います。

今回ご覧いただいた建物は、オーナー様のご自宅と賃貸住居部分が一体化している
「RC賃貸併用住宅」で、オーナー様のご協力のもと、開催する事ができました。

今回ご参加いただいたのは7組の皆さまで、ご検討内容としましては、
RC賃貸併用住宅を建てたい方が2組、RC住宅を建てたい方が4組、
RCの収益マンションを建てたい方が1組でいらっしゃいました。

ご案内しながら、皆さまの思いを伺いますと・・・
「家を建てるなら絶対に安心安全なRCにしたい。」
「RC住宅に住むことが憧れなので、ぜひ実現したい。」
「これからの賃貸事業でRC造を選択したいが、実際にどのようなものか見てみたい。」と、
RC造の建物に対する強いこだわりと大きな期待感を持って見学会にご参加されたことが
よく伝わってきました。

外壁はこだわりの“全面”コンクリート打放し仕上げ。
木目が転写される杉板型枠の打放し仕上げではなく、型枠の内側が滑らかで平滑な仕上りとなる
化粧型枠を用い、いわゆる“コンクリート打放し仕上げ”を採用しました。

建物をご案内しながら、コンクリートの腰壁の天端部分に取り付けている笠木について
ご説明させていただきました。
笠木が無いと、雨で流された汚れが直接壁をつたい、年数を重ねるごとに染み付いて
行ってしまうのですが、笠木が有れば、雨水が壁をつたうのを防ぐことができる旨、お伝えすると、
「実物を見ながらだと、壁の表面に汚れが付きにくい理由がよく理解できますね。」
とのお声をいただきました。

高いコンクリートの壁に囲われたアプローチを進むと、賃貸住居部分のエントランスへの入口となっています。
距離のあるゆったりとしたアプローチは贅沢な空間を演出しています。
エントランスの扉はオートロックで、セキュリティーカメラが日々の通行者を監視しており、
参加者様には防犯面も安心安全な賃貸建物である事をご確認いただきました。

こちらはオーナー様の住戸部分。
外壁と同じく室内壁もコンクリート打放し仕上げを採用しデザイン性の高い空間となっています。
一面だけコンクリート打放し壁にしているのがアクセントとなっていて、間接照明が壁面に
美しい陰影を照らし出しています。
参加者様は「外壁のコンクリート打ち放しは“格好いい”、室内で見るコンクリート打放しは
“すごくおしゃれ”な感じ。」と表現してくださいました。

同じフロアのホームエレベーターに試乗していただきました。
「もっと速度が遅いかと思っていたけれど、これなら十分だね。」とのご感想。
HPやカタログの情報だけでは分からない事が、体感を通して明確になるのも見学会ならではです。

ご夫婦でご参加のお二人に、LDKの内装デザインをご覧いただきました。
折り上げ天井に施工された間接照明をご覧になり、「とても豪華で広がりのある空間になりますね。」
とのお言葉をいただきました。
また、「隣接道路を通過する車のエンジン音がほとんど聞こえなかった。本当に静かな空間ですね。」
とRCの強みである遮音性についてもご体感いただくことができました。

こちらは3階のルーフバルコニー。
コンクリートの壁で囲まれているので外からの目線が遮られ、開放的でありながら
プライベートな空間となっています。

「人目を気にせず、安心して利用できるのがいいですね。」とのご感想。
日常生活に必須の空間ではありませんが、非日常的な空間でリラックスし、心身を整えたり・・・と、
日々の生活をより満足感高く、豊かなものにするという意味ではとても大切な空間になるかもしれません。

見どころが満載の今回の完成見学会。参加いただいた方々より、多くのご感想を伺う事ができました。
また、オーナー様自ら見学会のご案内に同席していただけるとのありがたいお申し出があり、
建物の設計にこだわったポイントや、RC造を選択した理由、設計施工に三和建設を選定した理由など、
お話してくださいました。
賃貸経営を行うオーナー様の目線で、皆さまからの質問にもお答えいただき、コミュニケーションを交わして
いただきました。
これから賃貸併用住宅の建築をお考えの皆さまにとっては、とても有意義なひとときになったのではないでしょうか？

次回は今年6月に、RC造のテナント併用住宅の構造見学会開催を予定しております。
詳細が決まりましたら、改めて当HPやこちらのブログにてお知らせしてまいります。
その際は、ぜひご参加のご検討のほど、どうぞよろしくお願いいたします。