おかげさまで創業60年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

本日は7月に開催された「RCテナント併用住宅の特別構造内覧会」についてレポートいたします。
当日は酷暑の中にも関わらず、ご参加いただき誠にありがとうございました。
また貴重な機会をいただきましたお施主様へこの場を借りて改めて感謝を申し上げます。
「なぜこんな暑い時期に開催したのですか?」との質問をいただいたのですが、
ご希望の日にお引渡しする為に、計画された工事工程に従って現場を進めていくと、
ちょうどこの3日間が見ごたえのあるRC構造体の全景が現われる時期となりましたので、
皆さまにご覧いただく好機という事で、大変暑い中となりましたが開催の運びとなりました。
構造体はコンクリートむき出しのままで断熱処理はされていないので、
工事に従事する職方同様、ご参加の皆さまより熱中症の危険性を感じた方がおられましたが、
建物内の1階から3階をご案内すると、
「あれ、意外と暑くないですね。空間が大きくて壁が無く、大きな窓の開口が続いていて、
その分、風が良く通り涼しいですね。」とのご感想をいただきました。
さすがに最上階は屋上からの太陽熱で暑さは感じましたが、
現地で配置のスポットクーラーや大型扇風機で涼みながら、様々なご質問にお答えしました。
「なぜRC住宅はこんなに大きな窓を連続でつけることが出来るのですか?」


「連続する大きな窓の内側に大きな柱と梁が配置されていて、
構造体をしっかりと支えているので、外側1面に窓を取付することが出来るんですよ。」
とご説明させていただきました。
実物をご覧いただきながらだと、より分かりやすくお伝えできるので
「へーそう言う仕組みだったんですね。」と一気に腑に落ちるご様子でした。
さらに「ガラス張りの大きなビルも同じような仕組みで構造体が内側から支えているのですね。」
とより理解が深まってゆきます。
2階をご案内中、上を見上げながら「天井はどの位置になるのですか?」との質問をいただきました。

現場では、ちょうど天井の下地が取り付けられており、取付位置はコンクリートの梁の下となっています。
この下地に石膏ボードを取付することで天井が出来上がります。

「天井裏はこのくらいの空間ができるのですね。でもこの空間は無駄じゃないの?」
とのご質問をいただきましたが、この空間は電気配線や換気扇の配管が通る為の重要な場所となります。
コンクリートの梁に穴(写真左上)が開いていますがこれは配管を通すための穴で、
設備関係も計画的に配置していることを確認することが出来ます。
今度は下、床に目をやるとコンクリートの床が1段下がっています。
「なぜこのような段差をつくるのですか?」と当然の疑問が。


このスペースは床下空間となり、水道の給排水やガスの配管が通る空間で、
壁際に縦に配置される配管スペースへつながっていきます。
2階の天井と床を通して、天井裏や床下のスペースは設備関係の配管や配線の為に必要な空間という事を
実際にご覧いただく事が出来ました。
完成後は芦屋の街並みに相応しい、天然石張りのエレガントなファサードに仕上がる予定のテナントビル。
「外壁にはどのような石を張るのですか?」とご質問いただきました。

現場では実際に張り付ける白御影石をご覧いただきました。
1枚1枚の大きさと重さを確認すると「これはコンクリートの構造でないと張れないな。」
とご納得の様子でした。
強靭な鉄筋コンクリート造だからこそ、木造では難しい石張りの外壁も可能となり、
より満足度の高い家づくりを実現する事ができます。
この後も現場内を巡回しながら様々なご質問をいただき、実物を見ながらのご説明を通して、
普段の打合せの中ではなかなか伝わりにくい事についても、納得していただける機会となりました。
次回の構造内覧会は神戸で来年1月に行う予定です。
RCの構造体をご覧いただく機会はそう多くはありません。
RC住宅をご検討の方はぜひ、完成した建物だけでなく構造体をしっかりとご覧いただき、
実際に見て納得されることをお勧めします。

兵庫・大阪で建てる高品質&デザインRC注文住宅。
「ビルトインガレージのある家」「屋上テラスのある家」「耐震住宅」をRC住宅で叶える。
宝塚・尼崎・西宮・芦屋・神戸の鉄筋コンクリート住宅なら三和建設。