こんにちは。監督の小林です。
三和建設はコンクリート住宅を数多く手掛けていますが、
今回の私の現場は、大阪福島区で鉄骨造5階建のマンションです。
コンクリートの建物は、現場で鉄筋を組んでコンクリートを流し込んで躯体を
作りますが、鉄骨造の場合、骨組みである躯体は、認定を受けた鉄骨工場で
製作してから、現場に搬入して組み立てます。
鉄骨造の場合、現場に搬入する前に、工場検査をおこないます。
設計図通りの正しい寸法や仕様になっているかを、工事監理者(設計事務所の先生)
や現場監督で検査します。
先日は、このマンションの工場検査に行ってきました。
今回は「製品検査」 (受け入れ検査とも言います) となります。
検査は工場の責任者が立ち会っておこなわれます。
鉄骨造の骨組みで重要なのは、接合部分。
工場で行われる溶接接合は、もちろん有資格者がおこなっています。
溶接による接合は、不良ヶ所が見た目だけでは判別しづらいので、その検査には
「外観検査」と鉄骨に超音波を当てる「超音波探傷検査」をおこないました。
超音波探傷検査とは?
非破壊検査の一種。パルス発信器から発生した超音波パルスを探触子から発信し、
その一部が内部の欠陥(溶接の不良ヶ所)に反射されることで、その反射波を探触子
で受信し高周波電圧に変換された後、モニターで表示することにより、欠陥の存在
位置及び大きさの程度を知る検査。
写真のナビのようなモニターがパルス発信器、検査員がつまんで溶接個所に当てている
のが探触子ですね。
監督の私も検査員として、モニターをのぞいて確認しました。
下の写真は、柱と梁の付け根を溶接した部材です。
大型トレーラーに載せて現場に搬入するために、分割されたサイズとなっています。
工程の最後には錆止めが塗られます。錆止めは、ボルトで接合する部分には塗りません。
塗装の膜がボルト接合した部分の強度に影響するからです。
こうして検査を終えた部材は、あとは出荷を待つばかりです。
次はいよいよ鉄骨を組み上げる、「建て方」の様子をお伝えします。
※続きはこちらから→大阪福島マンション工事中 ~鉄骨工場検査
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