2014.10.11

設置に維持費、いくらかかる?ホームエレベーター

おかげさまで創業49年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。


※2023/3/14現在の最新情報は「ホームエレベーターのある家」からご覧いただけます。

 合わせてご確認くださいませ。

こんにちは。
営業の沖田です

大型で強い台風第19号が近づいています。
西日本は、12日から13日を中心に大雨や暴風に警戒が必要だそう。

設置に維持費、いくらかかる?ホームエレベーター①三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

「せっかくお休みなのに・・・」
そんな声も聞こえてきそうですが、飛散しそうな物は片付けて外出は控えるなど
安全対策をお取りください。

 

今日はホームエレベーターについて。

一般のエレベーターはマンションや公共施設、商業施設などに多く設置されていますが、
個人住宅向けの「ホームエレベーター」については、最近でこそご要望される方が
多くなってきたものの、まだまだ少数派です。

調べてみると、高齢化社会に向けた普及を図るために、一般エレベーターの構造規格を
緩和した「ホームエレベーター」が設置され始めたのが平成元年。

データは少し古いですが、H21年3月時点で累計11万台が設置されたそうです。

国土交通省が毎年発表している「新設住宅着工棟数」を見ると、平成元年当時から
現在まで、持ち家と分譲戸建て住宅(マンションや貸し家は除く)は
年間約40~50万戸が建築されています。

ここ数年は普及台数も増加傾向で、リフォームでも設置されたお宅も多いはずですが、
新設住宅のみに設置されたと仮定して単純計算すると、ホームエレベーターは
まだまだ新設着工住宅のおよそ1%程度にしか設置されていないことになります。

当社の手がけた鉄筋コンクリート住宅に設置した事例を見ると、
3階建や4階建住宅や道路から一段高い立地での建築、高齢者のいるご家庭や
自分たちの老後に備えてと、計画当初から設置を希望されるケースが目立ちます。

設置に維持費、いくらかかる?ホームエレベーター②三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

かつて新興住宅地として開発された分譲住宅を数十年前に購入され、
子どもたちが巣立って定年を迎えられた今、夫婦の終の棲家として
鉄筋コンクリート住宅での建て替えを当社に託されたお客さまから
こんなお話を伺ったことがあります。

「まわりの家も子どもたちが独立して出て行っている。
夫婦だけなら1階だけの生活で事足りるので、
2階はどの家もいつも雨戸が閉じられている。
建て替えにあたり平屋も考えたが、盆や正月には子どもたちが孫を
連れて帰ってくるので泊まる部屋は欲しい。
そこで高齢者が2階を存分に使えるようにエレベーターが欲しいのです。」

このお客様は「同一階のバリアフリー」はもちろん、「上下階のバリアフリー」も考えられて
鉄筋コンクリート住宅に建て替えられたのでした。

メリットもあれば、設置場所やスペースの確保など間取りの制約もあるホームエレベーター
ですが、やはり気になるのはその費用です。実際の導入費用ですが・・・

新築住宅の場合、エレベーター本体と設置費用を見ると、
2階建で200数十万円、3階建で300万円前後になっています。
※メーカーや機種、階の高さによっても変わりますので、あくまでご参考に・・・

そして忘れてならないのが、高性能なエレベーターも「機械モノ」で、
必ず維持メンテナンスが必要になるということ。
車や家電と同様に、長期に渡って使用することでいつか具合が悪くなり壊れてしまいます。

家庭用のエレベーターは、設置台数も実際の使用頻度も少ないことから
大事故に至るケースは確率的に少ないとの記事もあり、
現にその事例も報告されていないようですが、
エレベーターは人命がかかっている乗り物であることを忘れないようにしたいものです。

ちなみに建築基準法ではホームエレベーターの所有者には
「維持管理、検査、報告の義務」があり、ホームエレベーターを設置すれば、
メーカーからこの義務を引き合いに「メンテナンス契約」を勧められることになります。

大手メーカーのパナソニックのHPを見ると、

(↓クリックで拡大します。)
設置に維持費、いくらかかる?ホームエレベーター③三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

設置に維持費、いくらかかる?ホームエレベーター④三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚

「メンテナンス契約」は年額一括払いだと4万~5.9万程度ですが、
年月が経つにつれて必要になってくる交換部品代については、

割引こそあるものの別途必要になります。

メンテナンス契約は強制ではなく義務であることから、
自己責任の範疇で「壊れるまで契約はしない」と
契約を先延ばしにする方も少数派ですがおられるようです。

でもネットを見ると、メンテナンス契約に入ってないばかりに、十数年後の基盤の交換に
「片手以上の見積もりが出てきた」なんて話もありました。

当社カスタマーサービススタッフの話では、「設置後5年以上経過した油圧式エレベーター
に異音が出始めたが、メンテナンス契約をしていたので無償でシリンダーや関連部品が
取替えられた」とも聞きました。

さきほどパナソニックのお客様窓口へ電話して聞くと、実際には長期間使用されている
事例もあるが、「設計上の耐用年数は20年間」とのことで、5年後や10年後に交換が
必要な部品もあるようです。

ホームエレベーターを設置される際には、イニシャルコストだけでなく、
点検、維持メンテナンス費用も含めてご検討ください。

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