おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
4月目前になって、ようやく桜の開花宣言が発表されたかと思いきや、
冬に逆戻りしたかのような寒い日が続いています。
それでも次の火曜、水曜日あたりは日中の最高気温が18度前後まで
上がり、一気に桜も咲き始めるようです。
入学や入社など、新しい人生がスタートする春。
展示場スタッフの私たちは、新しい展示場のオープン準備に追われる日を過ごしています。
本日は松井が、「業務用エレベーター」についてお届けします。
三和建設ではマンションやテナントビル、医療や福祉・教育施設など
戸建て住宅以外にもたくさんの用途の建物を建築しています。
最近は特に事業系の建物に関するお問い合わせも増えており、
私たちはそれぞれの用途特有の設備機器の知識も持たなければなりません。
そのひとつが「業務用エレベーター」です。
一般的には、マンションや店舗、病院など不特定多数の人が
利用するエレベーターを総称して「業務用エレベーター」と言い、
戸建て専用住宅を中心に、特定の人が利用するエレベーターを
「ホームエレベーター」と呼んでいます。
三菱電機さんの「業務用エレベーター」カタログより
三菱日立ホームエレベーターさんの「ホームエレベーター」カタログより
「一体何がどう違うの?」
最も大きな違いは、定員数です。
ホームエレベーターは1~3人用ですが、
業務用エレベーターは6~15人用が主流です。テレビCMで見る高層建築物では
20人を超える定員数のものもあります。
住宅のように「特定の人が利用するか」といったこと以外に、定められた昇降速度も異なります。
そして、設置するオーナーが最も気になるのは、点検やメンテナンスの頻度とその費用です。
「業務用エレベーター」の場合、法律で定められている点検(法定点検)は年1回です。
点検を実施した者が、「法定検査報告」を管轄する特定行政庁へ報告する義務があります。
「業務用エレベーター」の点検は、おおむね1ヶ月以内ごとの定期点検が通例となっています。
一方、「ホームエレベーター」の場合、一部の地域を除いては法定点検の義務はありません。
「自己責任」が原則となっていて、特定行政庁へ報告は必要ありません。
それぞれの違いは、メンテナンス契約の費用にも大きく反映されています。
私の経験上ですが、
一般家庭用の「ホームエレベーター」なら、年間4~5万円程度の費用で済むはずです。
ところが「業務用エレベーター」なら、月額1万~6万円が必要となり、ここに大きな違いがあります。
「業務用エレベーター」のメンテナンス契約の中でも『月額1万~6万円』と幅があるのは、
メーカーによって設定価格も違いますし、「どこまでが対象なのか?」次のような2つの契約内容によっても
異なるからなのです。
●フルメンテナンス契約(劣化した部品の取替えや修理費用を含みます)
●POG契約(パーツ・オイル・グリスの略。点検、注油、調整及び消耗部品の取替え費用は含まれますが、
その他機器並びに付属備品の修理・取替えにかかる費用は実費で掛かります)
また、製造メーカーさん直接のメンテナンス契約以外にも、点検専門のメンテナンス会社もあり、
オーナーがメンテナンス契約先を決定するには迷われることもしばしばです。
かつて海外メーカーのエレベーターが誤作動して、人命が失われた事故がありました。
どちらでメンテナンスするにしても、こうしたことは二度とおこってはなりません。
先般はお施主様からご要望もあって、良く知られている「業務用エレベーター」5大メーカーに問い合わせ、
それぞれの担当者を呼んで、質問し提案を受けました。
左から、
三菱さんの『AXIEZ』
日立さんの『アーバンエース』
東芝さんの『スぺーセルGRⅡ』
日本オーチスさんの『GeN2』
フジテックさんの『エクシオール』
それぞれのメーカーさんごとに特色があって、提案内容も様々です。
メーカーさんごとの特徴や比較内容は次回に触れますが、
価格や信頼性をふまえながら、どれかひとつ選ぶとなると、
オーナーは悩ましい限りだと思います。
※関連記事はこちらから→ロープ式?油圧式?どっちを選ぶ?・・・ホームエレベーター
→設置に維持費、いくらかかる?ホームエレベーター
→お客様の声
ホームエレベーターとビルトインガレージを採用した、「安心感に包まれる住まい。」
※鉄筋コンクリート住宅 施工例はこちらから
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