おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

みなさん、こんにちは。
営業の沖田です。

まだ5月半ばですが、街行く人の中には半袖の方もちらほらと。
日中は30度近くまで気温が上昇する日が続いています。

そんな初夏の陽気に誘われて、先日京都へ行ってきました。

この時期、京都名物と云えば「納涼床」
鴨川沿いの二条から五条にかけて90軒ほどの店で楽しむことができます。

ランチタイム、オープンエアの風に吹かれながら京都風情を満喫してきました。

三和建設では、地元宝塚市や西宮市を中心に仕事をしていますが、
建築エリアとしては、「おおむね車で一時間圏内」という社内ルールを定めています。

これは、家を建てていただいた後のアフターメンテナンスも重視していることから、
「何か不具合が起こっても、すぐに駆けつけられるように」との考えからなのです。

そんな中、先日篠山市内からのご依頼を受けました。

まずは現地確認です。

「現地まで一時間で行けるかな？」
時計を見ながら、現地確認と役所調査を兼ねて北へ北へと車を走らせました。

周辺の地域より少し早く、篠山ではGW頃から田植えが始まっています。
のどかな田園風景を眺めながら、信号のない一本道を快走します。

当初の心配をよそに、現地へは50分ほどで到着しました。

今回のご依頼は「母屋の建つ敷地内にご子息様の離れを建築できないか？」との内容です。

事前に調べてみると、建築場所は「非線引き区域」となっています。
「○○住居地域」や「商業地域」「工業地域」などは皆さんもよく耳にされると思いますが、
「非線引き区域」は耳慣れないのではないでしょうか？

そこで区域について少し説明します。

日本の国土は都市計画法によって、大きく「都市計画区域」と「都市計画区域外」に分けられます。

「都市計画区域」とは？
都市計画法により都市施設計画や土地利用の規制の対象とされる区域。
農林漁業との調和をはかりながら、健全で機能的な都市活動を確保するという
都市計画の基本理念を達成するために指定するもの。

人が社会生活を営む街を作り、家を建てることができるのは「都市計画区域」内となります。（例外は除く）

「都市計画区域」内にはさらに3つの区域があります。

「市街化区域」、「市街化調整区域」、「非線引き区域」

都市計画法の定義ではそれぞれ

「市街化区域」　  ・・・優先的かつ計画的に市街化を進める区域。「すでに市街地を形成している区域」及び
　　　　　　　　　　    「おおむね10年以内に優先的かつ計画的に市街化を図るべき区域」によって構成される。
　　　　　　　　　    →「○○住居地域」や「商業地域」「工業地域」は、この「市街化地域内」で「用途地域」
　　　　　　　　　　　　として区分された地域のことです。

「市街化調整区域」・・・市街化を抑制すべき区域。開発行為は原則として抑制され、都市施設の整備も原則として
　　　　　　　　　　　　行われない。
　　　　　　　　　    →  原則的には農林漁業を営む人の住宅など一定の建築物を除き、一般の人が住宅を建てることは
                                   できません。

「非線引き区域」  ・・・市街化区域でも市街化調整区域でもない都市計画区域。

今回の計画地は「非線引き区域」
私は20年以上この仕事をしていますが、あいにくこれまで「非線引き区域」での建築には関わったことがなく、
念のため行政の窓口に出向いて調べることにしました。

篠山市内で建築する場合、法規制等の詳細調査の窓口は、
篠山市からさらに車で北に20分ほど行った丹波県民局（丹波市柏原町）となります。

「非線引き区域での建築制限について教えていただきたいのですが？」

「建築確認許可は必要ですよ。建蔽率は60％、容積率は200％ですね。」

担当者に伺うと、その他特別に配慮しないといけない規制はなさそうです。

「喜んでいただけそうな家が建ちそうだな・・・」
無事に調査を済ませて、宝塚への帰路についたのでした。

 

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