2015.05.28

お奨めします!RCで造るシャッターゲート

おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

 

こんにちは。
営業の松井です。

今回はRC住宅に付随してご依頼いただくことの多い“RC造のシャッターゲート”
について書いてみます。

外構エクステリアのデザインは、家全体のイメージを引き締める効果がありとても重要なポイントです。
同じ建物でも外構エクステリアのデザイン一つでイメージがガラッと変わります。

特に鉄筋コンクリート住宅の場合、「RC住宅らしい」シンプルでカッコイイ門周りのデザインは
建物の配置や外観デザインと同時進行で進められることが多いのです。

RCシャッターゲート①

上は、先日お引渡しした川西市のN様邸。

大通りを一本入った閑静な住宅街での鉄筋コンクリート住宅とあわせて
敷地間口一杯に、横幅約13m、高さ約3mの門併用のシャッターゲートを設けています。

ガレージシャッター部分の開口は横幅5.4m・高さ2.4m。
車高の高いワンボックスカーにも十分対応しています。

ガレージシャッターの色は、お施主様のご希望で木目調タイプ(文化シャッター・ポルティエ)を採用しました。
硬派なゲートのコンクリート打ちっ放し部分と、やわらかな木目色の組み合わせがなかなかいい感じです。

RCシャッターゲート②

 

 

ご要望の多いRC造の門とシャッターゲートですが、
計画の際の注意点を挙げてみます。

通常シャッターゲート自体は、建築基準法上は“建築物”ではなく、“工作物”の扱いになります。
ところが、ゲートに一定の出幅の庇や屋根が取り付くと、“建築物”扱いになるのです。

建築物”扱いとなると、どうなるのでしょうか・・・

N様邸の所在地もそうでしたが、第一種低層住居専用地域における“建築物”の外壁面は、
建築基準法により、敷地境界線や道路境界線より1M以上後退しなければなりません。

 

シャッターゲートや門塀に、屋根や庇がない場合には・・・

RCシャッターゲート工作物の場合

実際に施工が可能かどうかは別として、シャッターゲートや門塀は境界線ギリギリに設けてもOKとなります。

 

ところが屋根や庇が付いて、シャッターゲートや門塀 が“建築物”の扱いになると、
これらは “外壁後退”の対象になってしまい、境界より1M後退しなければなりません。

RCシャッターゲート建築物の場合

今回のケースでは、設計段階で建物と並行して計画しているので何ら問題はありませんが、
仮に庇が無ければ“工作物”扱いとなって、道路境界に面してゲートを設置することが出来、
ゲートの内側の駐車スペースもさらに広く確保することも可能になります。

 

下の図は、今回のシャッターゲート部分の断面図です。

RCシャッターゲート 断面図

こちらのゲートの基礎底版の幅は2.3Mとしています。

シャッターゲートといえども、自立した工作物ですから、台風や地震に負けない構造にしなければなりません。
基礎の形状や土に埋まる部分の深さも、構造計算に基づいて設計がなされています。

現場において完全オーダーで造り上げるため、決して安価なものではありませんが、
 “RC造のシャッターゲート”はその分見た目も重厚で建物以上に目立つ存在にもなります。
何よりその家の「格」が上がりますね。

 

 

ちなみに・・・

シャッターゲートですが、一般的にはエクステリアメーカーの既製品がよく使われます。

シャッターゲート既製品

シャッターゲート既製品価格

参考までに、二台分のメーカー既製品の商品定価を掲載しました。
実際には工事費が必要になりますが、実勢価格は材工共でこのくらいになるはずです。

先に紹介した鉄筋コンクリート造の門+シャッターゲートですと、工事費やシャッターを含めて
約300万円でした。

出来栄えからすると、個人的には費用を掛ける価値は十分にあると思います。

 

※前回の記事はこちらから→吹き抜けとデザイン階段のあるRCの家・・・足場が取れました。
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