おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
注文住宅をご提案する際、住宅会社はいろんなツールを用いて
練りに練った家のイメージをお客様にお伝えしよう頑張ります。
間取り図(平面図)に着色したり、立面図が立体的に見えるように影を付けたりはもちろん、
イメージ写真や、外観・内観パースを作成するなどは、パソコンソフトの普及もあって、
もはや当たり前とも言えます。
「いかにして、私たちの家の良さをお伝えすればいいのか・・・」
そんな時、私たちがよく作成するのが「住宅模型」です。
プロに依頼すると数万円もの費用がかかる「住宅模型」ですが、
全体ボリュームや見え方を掴むくらいなら、素人が作成するモノでも十分です。
そこで今回は、営業の伊藤が「住宅模型の作り方」をお伝えします。
使用する材料やツール、私が実践で学んだ模型作りのコツや注意すべきポイントをまとめてみました。
設計事務所さんや他の建設会社さんの作り方とは、一味違うかもしれません。
まずは材料から。
【スチレンボード】
スチレンボードは、ポリスチレンの両側にケント紙が貼られた模型用のパネルです。
ちょっと大きな画材屋さんやロフトやハンズで売っています。
当社で作る住宅模型の場合、多いのが1/100の模型。
実際のコンクリート住宅の壁厚は、コンクリート18cm+断熱材と仕上で5~6cm=約23~24cm
そこで1/100模型の場合には厚さ2mmのスチレンボードを使用しています。
建物内部を作り込む場合には、1/50や1/60サイズで作りますが、
この場合には厚さ3mmのスチレンボードを使用します。
【スチのり】
スチレンボードを張り合わせるための専用のノリです。
スチレンボード以外にもスタイロフォーム、発泡スチロールやコルク等の
接着に適しています。
調べてみるとスチのりの主な成分は酢酸ビニル樹脂とアルコールのようです。
普通の接着剤はスチロールが溶けてしまう溶剤が入っていますが、
スチのりを使うとスチロールが溶けず、接着面がとてもきれいに仕上がります。
【スプレーのり】
スチレンボードの表面に、図面やテクスチャー画像を貼る場合に使っています。
よく使うのは3Mのスプレーのり「55」と「77」
「55」は「貼ってはがせる」タイプのスプレーのりで、仮留め用です。
「77」は「強力接着」タイプ。スプレーなのでノリが薄く均一に広がって
しっかりと接着することができます。
この「77」はとても強力なので、目的物以外にスプレーが付着しないように注意してください。
養生をせずに、床や机の上で直接スプレーすると、後で大変なことになります。
また、手にノリが付着すると白い模型を汚してしまうことになるので、
面倒でも、私はそのつど石鹸で洗い落とすように心がけています。
次に使用するツールの紹介。
【カッター】(刃先が30度の鋭角タイプ)
市販でよく販売されているカッターナイフの刃は59度です。
これだと細かな切り出しが難しいので、当社では刃先が30度のカッターを使用しています。
他のブログでは「デザインカッター」を使っている例もありますが・・・
刃先がとてもデリケートで、すぐに欠けるので当社では誰も使っていません。
欠けたり切れ味が鈍くなったら、ポキポキ折れて使える30度カッターがお薦めです。
【ステンレス定規】
1/100程度の模型だと、長さ15cmの定規が使いやすいです。
40cm長さの定規は大判のパネルを切り分けたり、敷地を切り出したりする時に活躍します。
また裏ワザとして、この定規の厚みを利用して1.0mmや1.5mm厚さのパネルを
作ったりするのにも利用しています。
【カッティングマット】
机にキズが付かないだけでなく、マットに方眼目が入っているので、
スチレンボードを90度や平行に切り出すときに便利です。
模型サイズにもよりますが、出来るだけ大きなサイズ方が作業しやすいです。
【マスキングテープ】
ボードとボードを仮留めする場合にも使用しますが、
主にはスチレンボードの表面に、切り出すパーツの図を固定するために使用します。
【ピンセット】
写真のピンセットは専門店で購入したものです。
ピンセットがなくてもそれなりに模型を作ることは出来ますが、
細かな作業になると、やっぱり欲しくなります。
→ 営業マンが作ります!住宅模型の作り方~その② に続く
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