おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
「その①」では、使用する材料やツールをご紹介しました。
今回は製作の様子をお伝えします。
上の図は木造住宅の屋根のパーツです。
中央の寄棟の屋根伏図を、CADを駆使してそれぞれのパーツに分割して描いています。
住宅模型を作る時、おそらく一番難しいのがこの寄棟屋根だと思います。
屋根の流れ方向は平面上の寸法と違って長くなるのがお分かりでしょうか?
右側の台形のパーツを例に挙げると・・・
屋根伏図の平面上では、流れ方向の長さは3,350ですが、
屋根勾配(5寸勾配)を考慮すると、実寸は3,745.41 となります。
この実寸は手計算で割り出して下図を手で描くことも出来ますが、正直かなり面倒ですし、
手描きの場合はパネル同士がまず合いません。
そこで屋根パネルの実寸は、CADで描いた立面図から拾い出します。
CADが使えない私は、ここはCAD操作のできる社員にお願いすることになりますが、
この下図があるのと無いのとでは、時間も仕上がり具合も大違いです。
当たり前ですがCADで描いた線通りにパーツを切り出せば、パネル同士はピッタリ合います。
たくさん模型を作っていると、スチレンボードの切れ端も山ほど残っています。
スチレンボードは決して安くはありませんから、できるだけ無駄なく使いきりたいものです。
そこで切れ端を利用するために、パーツごとに下絵を切り分けます。
余分に切った下絵を、スチレンボードに仮貼りします。
ここでマスキングテープの登場です。
要は、切り出している最中に下絵がずれなければOK。
かつては仮留め用の専用ノリを使っていたこともありましたが、
スチレンボードの表面にノリ跡が付くことや、手間が掛かることもあって、
当社ではマスキングテープ固定がすっかり定番になりました。
スチレンボードを切り出します。
カッターの持ち方は、ペンの持ち方とほぼ同じです。
机の面に対してカッターを垂直に立てて持ちます。
スチレンボードは表面のケント紙さえ切れば、中のスチレンは柔らかいので、
2~3回なぞれば、きれいな切断面で切り離せます。
→ 営業マンが作ります!住宅模型の作り方~その③ に続く
※前回の記事はこちらから→営業マンが作ります!住宅模型の作り方~その①
※続きはこちらから→営業マンが作ります!住宅模型の作り方~その③
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