おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
「RC住宅に暮らす」ことを感じるモデルハウス『RCギャラリー西宮』は、
5/3のグランドオープンから半月が経ちました。
オープン前や直後は引越し準備や片付けで、慌しい日々が続いていましたが、
この頃になってようやく落ち着きを取り戻しました。
ご来場いただいた皆様に、新しいモデルハウスをご案内するために、
スタッフは設計コンセプトや仕様について研修を繰り返してまいりました。
『RCギャラリー西宮』では、構造体が堅牢な鉄筋コンクリート構造の特性を活かして
室内外の床や壁にさまざまな素材を用いた仕上げを施しています。
そのうちのひとつ、本日は「漆喰塗り壁」についてスタッフの山田がご紹介します。
「漆喰塗り壁」は「珪藻土」などと合わせて、その風合いやエコでクリーンなイメージから
人気のある内装仕上げ材です。
ただ一般的な壁紙(ビニールクロス)に比べると、3~4倍のコストが掛かるので、
お客様の目に触れる玄関や家族が集うリビングのみで採用されることもあります。
左官仕上げの材料として人気の“漆喰”ですが、その歴史は古く、
「飛鳥美人」で有名な高松塚古墳内部にも塗られていました。
微細な多孔質の素材であるため、優れた吸湿・放湿性があって
室内に使用することで結露を防止する効果が期待できます。
屋外では風雨に弱い土壁の上に塗ると防水性が向上しますし、不燃素材なので外部保護材料として、
寺社や城郭、民家や土蔵の壁に用いられてきました。
日本特有の塗壁材“漆喰”は、消石灰【生石灰(酸化カルシウム)に水を加えて得られる白色の粉末】
に砂や海藻のり,すさ【藁や麻や紙など、ひび割れを防ぐためのつなぎ】を混合して水で練って作られます。
室内の壁を白く仕上げようとすれば、最近はビニールクロスや塗装などが一般的ですが、
“漆喰”塗りなら、同じ白でも自然素材ならではの質感や風合いのある白になります。
一口に“漆喰”といえども、材料の配合割合や製造工程によっていくつか種類があります。
『RCギャラリー西宮』の玄関やリビングの壁に塗っているのは“土佐漆喰”です。
一般的な漆喰は塩焼き消石灰と麻すさ、海藻のりが主原料ですが、
“土佐漆喰”は消石灰と3ヶ月以上発酵させた稲藁すさを混ぜて作ります。海藻のりは使用しません。
消石灰と混ぜた藁が発酵し熟成される事で、分泌された糖類が漆喰に粘りを持たせ、伸びを良くさせるため、
通常使用するはずの糊を必要としないのです。
“土佐漆喰”は稲藁を熟成させることで藁の成分が溶け出し、色味はややクリーム色がかっていますが、
施工後乾燥すると除々に白色に近づいていくのも特徴です
また糊を使わないので屋外では雨に強く、台風銀座と呼ばれるほど台風の上陸が多い高知県の気候風土でだからこそ
生まれた材料だと言えます。
左官職人さんの手仕事で丁寧に塗り上げられた壁面は、一箇所として同じ模様はなく、
灯りに照らされると、唯一無二の陰影を楽しむことができます。
こだわりの先に得られた、贅沢な空間ですね。
鉄筋コンクリートモデルハウス『RCギャラリー西宮』には
家づくりをはじめる前に知っていただきたい“仕掛け”があちこちにあります。
「百聞は一見にしかず」
ぜひ一度ご来場ください。お待ち申し上げております。
※前回の記事はこちらから→「どれがいい?」ウッドデッキあれこれ・・・RCギャラリー西宮
※続きはこちらから→実証リポート!「RC住宅は電話が通じにくい?」
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