2016.05.27

実証リポート!「RC住宅は電話が通じにくい?」

おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
 

鉄筋コンクリートモデルハウス「RCギャラリー西宮」では
週末にセミナーを予定しています。

第1回目RCギャラリーイベント「RCで創る上質なデザイン住宅」

建築家の先生といえば、ちょっと敷居が高いイメージがあるかもしれませんが、
「RCギャラリー西宮」を設計された山﨑先生は私たちスタッフにも気軽に声を掛けてくれて、
いろんなことを丁寧に教えてくださいます。
西宮・芦屋エリアでRCデザイン住宅といえば、よくお名前が出てくる先生なので
この機会にぜひご参加ください。

 

 

「RCギャラリー西宮」は5/3のグランドオープンから
もうすぐ一月を迎えようとしています。

モデルハウスを運営していくにあたって、あらゆることを事前にしっかりと準備はするものの、
それでも予想しなかったことが出てくるものです。

今回の鉄筋コンクリートモデルハウスでは、
「固定電話の無線子機がつながりにくい」ことが分かりました。

先輩に聞くと、同様のお話をこれまでにもRC住宅を建てたお客様から聞いたことがあるとのこと。
では、どうやって改善すればいいのでしょうか?

今回は「RC住宅での電波問題」について、新人スタッフの齊藤が実証したことを書いてみます。

 

 

 

「RCギャラリー西宮」は、従来のスタッフルームや打合せ室が併設されたモデルハウスとは異なり、
そのまま住むことができる「モデルハウス棟」とスタッフが働く「事務所棟」が
「母屋」と「離れ」の様に別棟で建っていて、渡り廊下でつながっています。

RCギャラリー西宮

RCギャラリー西宮1F

当初は固定電話の親機を「事務所棟」に設置し、無線子機を「モデル棟」で使用することを考えていました。
そしていざ使用してみると、事務所棟に近いリビングくらいなら子機のアンテナはかろうじて1~2本立って
つながりました。

RCギャラリー西宮1Fリビング

鉄筋コンクリート建物内1F子機

 

ところが階段を上がり始めると次第に途切れがちになり、2階では全く電波が届かなくなりました。

鉄筋コンクリート建物内2F子機

 

 

これには困ってしまいました。
同一建物の中でも「電波が通りにくい」とよく聞いていましたが、
「RCギャラリー西宮」は別棟間の通話なので、なおさらのようです。

「RCギャラリー西宮」は、たいていは何人かのスタッフが館内にいるので特に問題はないのですが、
一人だけで「モデル棟」の掃除をしている時などは子機を持ち歩いて、いつでも電話が取れるようにしたいのです。

さっそく改善に取り掛かりました。
まずは今現在使っている電話機(シャープとサンヨー)の型番を調べ、
それぞれのお客様窓口相談に問い合わせてみました。

現在使っている電話機(シャープとサンヨー)
“シャープHPより引用”          “サンヨーHPより引用”

 

こうした問い合わせはよくあるようで、解決策として電話機本体と子機とは別に
「中継機」を設置することを教えていただきました。

さっそくネットで調べたところ、現在使用している2メーカーには「中継機」の設定はなくて、
Panasonicだけが唯一扱っていることが分かりました。

 

 

メーカーの取り扱い説明書では、同じ建物内でも床や壁、ドアといった障壁があって
電波が届きにくい場合に設置すると、改善されるようです。

パナソニック中継機取扱説明書①

“パナソニックHPより引用”

 

 

鉄筋コンクリート建物の記述もありました。
やはりコンクリート壁は電波を通し難いので、廊下に中継機を1~2台設置することで
改善されるようです。

パナソニック中継機取扱説明書②
“パナソニックHPより引用”

ただ、Panasonic製の中継機は、Panasonic製の電話機にしか対応していないようです。
コストを考えて、なんとか中継機だけの増設で改善できないかと、さらに調べてみましたが
やはり電話本体も取り替えるしかなさそうで、結局アマゾンで子機2台付きの電話¥13,324と
中継アンテナ¥8,226を購入ました。

「コードレス留守番電話機 VE-GD24DW」    「中継アンテナ KX-FKD3」
中継機対応パナソニック製電話  中継機 パナソニック製

“パナソニックHPより引用”

 

 

 

無事に商品が届き、まずは中継アンテナをリビングのテレビボードに置きました。

中継機パナソニック製

電波レベルの強弱を示すランプは「良」の緑色に点灯しています。

 

 

 

 

さっそく子機を持って2階に上がってみました。

 

 

すると・・・

中継機設置後 子機

「おぉ~っ!」

中継機のないシャープ製の子機はアンテナが立っていませんが、
Panasonic製は3本立っていて、クリアに通話ができました。

ちなみに、屋上へと上がるペントハウス階でも電波は届きましたが、
屋外に出ると会話が途切れがちになりました。

今回の件で、スタッフ全員が「鉄筋コンクリート住宅は電波が通りにくい」ことを実感した次第です。
お客様の中で「固定電話の子機がつながりにくい」など、お困りの方がいらっしゃいましたら、
参考にして頂ければと思います。

以上、新入社員齊藤がお届けしました!!

 

※前回の記事はこちらから→自然素材の“土佐漆喰”に魅せられて・・・RCギャラリー西宮
※続きはこちらから→おなま? はんぺん? ようかん?・・・レンガにまつわるお話

※RCギャラリー西宮に関するブログはこちら
※RCギャラリー西宮 「モデルハウスのご案内」は こちら 

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