おかげさまで創業53年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
皆様、こんにちは。
RCギャラリースタッフの吉川です。
明日3月21日は「春分の日」。
「自然をたたえ、生物をいつくしむ」ことを趣旨に制定された祝日です。
前もってレジャーや行楽の予定を立て、楽しみにされていた方もおられると思いますが、
昨日から雨模様で、明日も雨の予報。それに気温も低く寒い日となりそうです。
桜が咲く頃には、例年並みの気温になって過ごしやすくなるのでしょうが、
ヒートテックをしまうのはもう少し先になりそうです。
今回は西宮市内で建築中の3階建住宅(1階は鉄筋コンクリート造、2階と3階は木造SE構法)の
混構造住宅をご紹介します。
すでに木造部分の建て方も終わり、内部では内部造作工事が進んでいます。
1階では、大工さんが床組みをおこなっています。
床下となる部分には、冷気が上がってこないように薄緑色の断熱材が隙間なく設けられています。
頭上には電気配線やガス配管、給水・給湯配管が見えます。
三和建設では、給水・給湯配管は「さや管ヘッダー工法(詳細はこちら)」を採用していて、
青いチューブが給水配管、ピンク色が給湯配管となります。
こちらのお宅には6台が駐車可能なビルトインガレージを設けています。
この大きな空間を確保するために、今回は1階部分に鉄筋コンクリート造を採用しました。
最近では木造でもこうした大空間を確保できる工法もあります。
ただ前面道路は交通量が多く、お客様から振動対策のご要望もあったことから、
堅固で重量があり、振動の少ない鉄筋コンクリート造をお勧めしました。
上の階に上がると、現場の様子が一変します。
2階と3階部分には、強さと均一さを兼ね備えた高精度集成材と、
独自に開発されたSE金物を用いることで、高い強度を実現したSE構法を採用しました。
“集成材とSE金物 NCNホームページより引用”
“SE金物による柱と梁の接合部 NCNホームページより引用”
「重量木骨の家」とも呼ばれるSE構法なら、木質感にあふれた木造住宅の味わいを保ちながら、
大開口の窓や空間、高い天井など多彩な空間を生み出すことができます。
今回は鉄筋コンクリート造とSE構法との「混構造」ですが、
普段は鉄筋コンクリート造の建物を主に現場管理しているベテラン監督に聞くと、
どうも勝手が違って苦労したようです。
そのひとつが鉄筋コンクリート造と木造の接合部分。
すでにブルーシートで覆われていて分かりにくいのですが、
SE構法では、主要な柱の直下に柱脚金物を取り付け、柱と基礎とを堅牢に固定します。
柱脚金物は基礎にアンカーボルトで直付けするので、建物の荷重や地震などによる柱の引き抜き現象に対して
圧倒的な強度を持ちます。
下図のような柱脚金物を使用した場合、引き抜き耐力は在来工法の約9.5倍(NCN実験値)にもなります。
“集成材とSE金物 NCNホームページより引用”
柱脚金物固定用のアンカーボルトは、1階部分のコンクリート打設前に
構造計算によって定められた位置に正しくセットしなければなりません。
精度よく施工しなければ、上階の建て方に影響してくるので、
現場ではいつも慎重にこの作業をおこなっています。
建物は5月末に竣工の予定で進んでおります。
「鉄筋コンクリート造」と「木造」
その優位性を発揮させるためには、どちらも培ってきた経験と技術力が必要です。
双方の設計施工に長けた技術者がいることが建設の強みの一つなのです。
※続きはこちらから→ RC+SE構法で建てる「混構造の家」・・・大工造作工事が進んでいます!
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