2024.09.09

9年経った外壁のようすは?~光触媒のチカラ

おかげさまで創業59年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

9月に入り、ようやく朝方の風が涼やかに感じられるようになりました。
とはいえ、日中はまだまだ猛暑日が続くようですね・・・。
3か月に渡り危険な暑さの中で過ごしてきましたので、体もかなり疲れていることと思います。
少し気温が下がりはじめる今頃の時期、「秋バテ」の症状も出てくるようです。
いつもよりも少し気を付けて、体調を整えるようにしたいものですね。

さて先日、台風10号接近の為、ここRCギャラリー西宮でも懸垂幕を巻き上げるなど
台風養生を行ったのですが、ふと外壁を見てみると何か違和感が・・・。

塗りの外壁_光触媒_懸垂幕の跡

普通、懸垂幕に覆われていた部分よりも、常時雨風にさらされている周りの外壁部分の方が
汚れていそうなものですが、上の写真をみると懸垂幕に覆われていた部分の方が汚れています。
実はこれ、外壁に塗布された光触媒コートの効果によるものなのです。

光触媒とは、太陽光や電灯など光が当たる事で化学反応を起こす物質の事です。
光触媒に光があたると活性酸素が発生し、この活性酸素が表面に付着した汚れを分解してゆきます。
雨が降ると、この汚れが洗い流されやすくなる為、何もしなくても外壁をきれいに保つことができる
という仕組みになっています。

そのようなわけで、光や雨が当たる箇所は汚れが付かず、
懸垂幕に覆われて光が当たらない箇所は汚れが残るという結果になったのです。

この違いは方角によっても差が見られます。

塗りの外壁_光触媒_西面
塗りの外壁_光触媒_南面

日当たりのいい、建物の西面(写真上)や南面(写真下)は9年経った今でもキレイなままですが・・・

塗りの外壁_光触媒_北面

西面、南面に比べると日当たりの少ない北面は、すじ状の汚れが目立ってきています。

交通量の多い171号線沿いに建つ為、相当な粉塵を浴びているはずのモデルハウスですが、
光触媒コートのおかげで西面・南面は9年経った今でもオープン当時と変わらないほど
キレイに保たれています。
反対に光触媒コートを施さなければ、懸垂幕の跡くらい汚れていたのでしょうね。

北面のように汚れが目立ってきた場合はメンテナンスとなるわけですが、
その際は足場・洗浄・材料代(光触媒コート)・養生・作業員などの費用が掛かってきます。
建物の大きさや作業範囲によりますが、数百万(足場代が結構かかります。)ほど見ておいた方が
よいようです。

塗りの外壁_光触媒_メンテナンス

また、メンテナンス頻度としては、汚れ具合によりますが、推奨10~15年、実際には15~20年に
一度くらいといったところでしょうか。
現時点で9年目のRCギャラリー西宮モデルハウスであれば、北面だけのメンテナンスで済みそうです。
ただし、作業の度に足場代がかかりますので、ある程度まとめて依頼した方がコストは抑えられますね。

本日は、台風養生の折に思わずその効果を確認する事となった、外壁の光触媒のチカラについて
お届けしました。
これからの住まいづくりの参考となりましたら幸いです。


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