2024.09.17

RC造の躯体工事完了~この後、どうなるの?~

おかげさまで創業59年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

RCギャラリースタッフの松井です。

先日の三連休、お施主様のご厚意にあずかり、箕面市にてRC造の構造見学会を開催しました。
実際の現場や鉄筋コンクリートの躯体を見ていただきながら、お客様の思いやお考えをより深く
伺う機会となりました。

構造見学会でこれからRCでの建築をお考えのお客様とお話する中、
「ここはこれからどうなるのですか?」と、いろいろご質問をいただきました

ちょうど躯体工事が完了し、構造見学会の現場よりも少し工事が進んでいる別の現場がありましたので、
そちらを参考にしながら、いただいたご質問に改めてお答えしてみたいと思います。

西宮市越水町にある西宮展示場から車で約10分かからないくらいの場所で建築中の現場です。
構造見学会を行った建物と同じようなRCの賃貸併用住宅で、1、2階に賃貸住戸を設けて、
2階の一部と最上階がオーナー宅という間取りになっています。

RC造の躯体工事完了後_RC階段

こちらは1階から2階のオーナー宅へ上る階段です。
コンクリート造の階段は仕上げの前の下地を行った状態です。

RC造の躯体工事完了後_床配管

こちらは賃貸住戸部分の水廻りです。
構造見学会の現場では、まだ配管工事が行われておらず、お客様からこの後どうなるのか?
とのご質問をいただきました。
上の写真のように、まわりの床よりも1段下げたコンクリートの床の上に直接配管を行っていきます。

RC造の躯体工事完了後_UB据え付け

配管が終わった後、ユニットバスを設置します。
ピンク色の壁は鉄筋コンクリートの躯体に施した、吹き付けの断熱材です。
隅々まで行き渡って充填されるため、断熱材の弱点といわれる継ぎ目が出ない「シームレス施工」が可能です。

RC造の躯体工事完了後_上げ床

居室(写真奥)の床と、先ほど1段下げて配管したバスルーム廻りの床とをバリアフリーにするために、
コンパネを張ってバスルーム廻りの段差をなくしてフラットにした状態です。
この上にフローリングを張って仕上げてゆきます。

RC造の躯体工事完了後_床暖下地

こちらはオーナー様住戸の床になります。
床暖房設置の為、床暖房パネルを設置する部分としない部分でコンパネの高さを調整しています。

RC造の躯体工事完了後_複合板

コンパネの下はどうなっているのかといいますと、
通常なら「コンクリート床→パネルタイプの断熱材→下地のコンパネ→フローリング」で仕上げ
となるのですが、こちらは床暖房パネルを設置する箇所と高さを合わせる為に、もう一枚コンパネを敷きます。
上の写真ではこのあと、左側のコンクリートの床の上にも同じように張って床の下地をフラットに仕上げてゆきます。

RC造の躯体工事完了後_床断面

他にも工事が進めば見えなくなる部分がありますので、写真に収めてきました。

RC造の躯体工事完了後_天カセ

天カセエアコンを吊り下げた状態です。天井面に断熱材が貼られています。
こちらも天カセとフラットに仕上がるように天井を張ってゆきます。

RC造の躯体工事完了後_24時間換気

24時間換気システムです。
こういった配管設備は、天井で蓋をしてしまうと後から見ることができませんのでなかなかにレアですね。

RC造の躯体工事完了後_熱橋梁断熱

熱橋部分の断熱材です。
コンクリートは蓄熱性能を持っており、外気温の影響を受けたRC躯体は室内側にその熱を伝えようとします。
外壁に直交するRC壁にも少なからず屋外からの熱が伝わります。
当社では「熱橋」と呼ばれるこの部分も断熱施工を施しています。

仕上げ工事が進むと壁や天井の中になり見えなくなる部分ですが、そのような部分だからこそしっかりと施工しないと、と思います。

構造見学会では後から見ることができない、建物の要の部分をご覧いただくことができます。
次回の構造見学会を開催の折にはこちらのブログでまたご案内いたします。
「建てる前にRCの事をもっと知りたい!」とお考えの皆さま、ぜひお気軽にご参加くださいね。


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