2013.06.12

ガラスのはなし~その①

おかげさまで創業48年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

こんにちは。営業の沖田です。

空っ梅雨が続いていると思ったら、台風3号が日本に向かって北上中とのこと。
12(水)~13(木)は台風が近づく太平洋側は大雨となるエリアも出てきそうです。

今回のは規模も大したことなさそうですが、大きな台風が近畿地方に近づいてくると、
工事中の現場を抱える監督は気が気でありません。
飛散物がないか?、雨養生は大丈夫か?と、現場巡回に追われますが、本当に好きな仕事ですから、
守り抜こうと必至に頑張っています。
 

さて・・・

ここ、阪神間は著名な近代建築の建物が多くあって、「阪神間建築マップ」なるものも発売されています。
社内にも「建築バカ」が多く、設計者や技術者たちと盛り上がることもしばしばです。 

「近代建築」

18世紀後半の産業革命は、やがて世界中にひろがり、それまでの社会経済の仕組みを変えました。
ここから資本主義社会、工業化社会が誕生し、建築の世界にも大きな影響をもたらせました。

三大近代建築材料は、鉄・ガラス・セメント(コンクリート)と言われます。
これらの材料の大量生産はこれまでとは全く違う新しい建築を可能にしました。

そこで、今日はその中のひとつ、「ガラス」について。

建築だけでなく、あらゆる分野でなくてはならない素材ですね。

先日のニュースから。
この6月15日からブラジルで開幕する「FIFAコンフェデレーションズカップ2013」の会場で使用される
競技者用ベンチに、ガラス屋根が採用されたとのこと。一般のサッカー競技場で使われるベンチ・ルーフ
は強度と安全性を考慮して樹脂製が使われています。今回は世界で初めてガラスが採用されました。

理由は屋外での使用に対し、変形・変色・劣化が樹脂より少なく、長期にわたってクリアな視界を保てるから。

このガラスルーフは、世界の30ブランド以上のスマートフォンやタブレットに採用されている
化学強化用特殊ガラスを3層合わせにすることで、サッカーボールが直撃しても割れない強度があるそうです。

建築物の窓なんかに使われる板ガラスは、大きく4つに分けられます。
 

【フロート板ガラス】
一般的な透明ガラス。平面精度が高く、大面積を確保しやすい。

 

【型板ガラス】
製造工程で表面に型模様をつけたもの。写真左上のカスミガラスも型板ガラスです。
他の昭和レトロっぽいデザインの型板ガラスは、最近では製造されておらず入手が困難です。

 

【すりガラス】
表面に金剛砂を吹付けたり(サンドブラスト)腐食により、ガラス表面に微細な凹凸をつけたもの。
最近では現場ですりガラス調のフィルムを貼り付けることもあります。
すりガラスは、水で濡らすと透けるようになります。

インテリアのデザインガラスにはフロストガラスといって、サンドブラスト処理をした後に化学薬品で
表面を処理したガラスも多く使用されています。すりガラスと違って厚みがあり、また、汚れが付きにくい
ので人気のガラスです。すりガラスとの違いは、手垢や汚れがつきにくいということです。

 

【網入り板ガラス】
破損した際の飛散防止のためにガラス内部に金網を入れたもの。建築基準法で求められる耐火
建築物の窓にも使用されます。防犯を目的とする割りにくい「防犯ガラス」ではありません。

 

→ ガラスのはなし~その②へ続く

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