こんにちは、設計部の上田です。
今回はコンクリート住宅の構造について。
RC住宅の構造形式は大きく分けて、「ラーメン構造」と「壁式構造」の二種類があります。
「ラーメン構造」は大空間が確保できますが、部屋の内部に柱が出っ張る。
「壁式構造」は上下階の間取りに一定の制約がありますが、柱は無い。
どちらも一長一短があり、設計者は建物のコンセプトや用途・規模に応じて
構造形式を決定します。
今回紹介するのは、この2つの構造を混合した「薄肉ラーメン構造」。
一般的な「壁式構造」より壁を厚くすることで、「ラーメン構造」のような柱の出っ張りはなく、
間口に制限のある土地には、もってこいの構造です。
写真は昨年、神戸市東灘区の国道2号線沿いで完成した4階建てのUビル。
コンクリート打ち放しの質感と、バランスの取れたプロポーションが評判です。
駅前ですが、間口に余裕のないこの地を購入されたクライアントは、
「とにかく敷地を有効に活用した目一杯の建物を建てたい」
と、RC造以外にも、鉄骨造を扱う会社にも声を掛けられていました。
それでも、出っ張る柱や制約のある間取りに満足されていない中、
私たちが提案したのが、この「薄肉ラーメン」構造。
正面から見ても壁の厚みは30cm程。
とてもすっきりしたファサード(正面)になりました。
室内も出っ張りがなく、吹抜けを設けた空間はとても開放的です。
「意匠と構造」
うまく融合させるには、経験も大事ですが、新しい発想とチャレンジも必要です。
あきらめる前に、ぜひ私たちにお問合せください。
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お客様インタビュー 神戸東灘区
お客様の声 ~RCへの熱い想い。ご夫婦のこだわりを実現した国道沿いの個性的な住まい。
耐震・耐風・耐火で選ぶならコンクリートの家。