おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
こんにちは。
宝塚展示場責任者の沖田です。
皆さん、夏休みはいかがお過ごしでしたか?
いつもは仕事ばかりで、なかなか時間の取れない親御さんも、
この時ばかりは家族サービスに努められたのでは?
連日35℃を越える猛暑が続いていましたが、
お盆が過ぎた頃から、朝夕がすっかり過ごしやすくなりました。
少し前は入道雲が幅を利かせていた空も、なんとなく高くなったような気がします。
このお盆期間中も、私たちの「RCの家」モデルハウスへ
たくさんの方にお越しいただきました。
ご来場いただいたお客様に、担当者が順にモデルハウス内をご案内するのですが、
その際にこんな質問をよく受けます。
「このモデル、坪いくらするんですか?」
建築コストの目安として、よく使われるこの「坪いくら?」=坪単価。
ネット上でも、「○○ハウスは坪○○万円~、○○工務店は坪○○万円~」と、
各社の建築コスト比較として使われています。
でも実際には、延べ床30坪の住宅もあれば、100坪の家もありますし、
採用しているキッチンが国産量産品か輸入キッチンによっても価格差がありますし、
断熱材やサッシのランクも大きな差が出るところです。
それでも・・・
「うちはそんな贅沢な仕様にはしていないのに、何故こんなに高いの?」
そんな時は建物の形状がコストに大きく影響しているのではないでしょうか?
参考までに、総2階建ての住宅を例に、同じ建て坪(1階の床面積)と同じ延べ床面積の
3つの事例を挙げてみます。
【正方形プラン】
【長方形プラン】
【コの字型プラン】
いずれのプランも、建て坪は100㎡(約30坪)、延べ床面積は200㎡(約60坪)
の住宅になります。
それでは、見積もり項目の中でも大きな比率を占める「外壁面積」を
それぞれのプランで算出してみます。
各階の階高さは3Mとして建物高さは6M、実際には窓や玄関ドアなどの開口部がありますが、
省略して計算します。
【正方形プラン】
外壁面積= (建物外周長さ)×(建物高さ)
正方形プランでは、外周長さは(10m+10m)×2=40m
これに建物高さの6mをかけると、
【正方形プラン】外壁面積 = 40m × 6m = 240㎡
となりました。
【長方形プラン】
長方形プランでは、外周長さは(20m+5m)×2=50m ですね。
同じように建物高さの6mをかけると、
【長方形プラン】外壁面積 = 50m × 6m = 300㎡
【コの字型プラン】
「中庭のある家」によく見られるコの字型プランの場合、外周の長さは
12m+(10m+5m+4m)×2+4m =54m となりました。
【コの字型プラン】外壁面積 = 54m × 6m = 324㎡
計算の結果、
【正方形プラン】 =240㎡
【長方形プラン】 =300㎡
【コの字型プラン】 =324㎡
となりました。
いかがでしょうか?
同じ建て坪、延べ床面積であっても、建物の外観形状によっては
外壁面積だけでもこれだけの差が出てきます。
例えば外壁にタイルを貼った場合なら、コストを抑えたモノでも12000円/㎡程度は
かかるので、最も面積の少ない正方形プランと、最も面積の大きいコの字型プランとの差は
84㎡×12000円=約101万円 となります。
この差額を「坪単価」に置き換えると、
101万 ÷ 60坪 = 約1.7万/坪
のアップとなるのです。
コの字型プランの場合、実際には外壁面積が増えた分、中庭部分の窓サッシの数も増えるため
坪単価はさらに上がることになります。
今回は外壁を例に取り上げましたが、同じことが屋根形状にも言えます。
鉄筋コンクリートの家は「箱型」が基本ですが、
複雑な屋根や外観になると、思いがけず“高い”坪単価になってしまうのです。
「それでも、箱型ならデザインが今ひとつでは?」
確かに、全くの箱型ならちょっと面白くないかもしれません。
「デザインとコスト、ちょうどいい頃合はどこ?」
お客様のご要望をお聞きし、デザインもコストも踏まえてご提案するのが私たちの取り組みなのです。
※前回の記事はこちらから→地盤改良費はいくらかかる?・・・ボーリング調査 その1
兵庫・大阪で建てる高品質&ローコストのデザイン注文住宅。
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