おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
こんにちは。
本日も三和建設が宝塚市内で建築している
大型施設工事現場のリポートを伊藤がお伝えします。
中筋の医療施設現場は、現在基礎の配筋工事が急ピッチで進められています。
地面を掘り下げて鉄筋が組まれているのは「地中梁」となる部分です。
たくさんの鉄筋が等間隔で組まれていますが、鉄筋にもそれぞれの部位毎に名前があるそうで、
社内の技術者に聞いてみました。
一般的に主筋は「強度」、あばら筋は外力に対して「粘り」を発揮する「靭性」に
効果を発揮するとされており、構造図面通りに本数や径、間隔を守って配筋しています。
なるほど、あばら骨のように施工するので「あばら筋」なのですね。
梁の中央に入る「腹筋」も呼び方に納得です。
ところで、この「地中梁」の鉄筋、なんだか上部と下部の集中していて中央が手薄に
見えてしまいます。中央に入れなくて大丈夫なのでしょうか?
こちらも社内の一級建築士に聞いてみました。
鉄筋コンクリート構造に用いられるのは、「コンクリート」と「鉄筋」
圧縮力にめっぽう強い「コンクリート」と引っ張り力にめっぽう強い「鉄筋」を
組み合わせることで強靭な構造体が生まれます。
一方で、「コンクリート」は引っ張り力に弱く「鉄筋」は圧縮力に弱いという
特性を持っています。
これらをふまえた上で、下のイラストをご覧ください。
柱と柱(地中なら基礎と基礎)を繋ぐ「梁材」には、
「曲げモーメント」と呼ばれる外力が加わります。
「梁材」のメインで使用される「主筋」はこの曲げモーメントに抵抗するように
入れておかなければなりません。
「曲げモーメント」が加わると、「梁材」はイラストのように曲がろうとしますが、
各部に作用する「引っ張り力」「圧縮力」は、梁の上下で異なってきます。
イラストのように、上部には「圧縮力」、下部には「引っ張り力」が加わります。
ということで、梁の断面部位で「圧縮力」と「引っ張り力」が最も大きくなる位置に
これらの力に抵抗するように鉄筋(主筋)を配置しているのです。
そして梁の中央部の軸(中立軸)には、どちらの力も作用しないことになります。
なるほど・・・
だから中央は鉄筋が手薄になっているのですね。
続いて山本西の高齢者施設の現場です。
こちらは重量鉄骨造の建物です。
鉄骨の建て方は完了し、外回りは外壁工事、内部は下地工事に取りかかっていました。
同じ建物でも、工法が異なれば、設計も現場管理も「勘所」が違ってきます。
三和建設はおかげさまで今年で創業50周年。
その間培ってきた経験と実績で、今日も「街づくり」に取り組んでいます。
※前回の記事はこちらから→宝塚で大型施設を建築中!現場レポート その5
※続きはこちらから→宝塚で大型施設を建築中!・・・現場事務所ってどんなところ?
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