おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
※西宮展示場リポート 第1回目はこちらから
西宮に新しい「RCの家」モデルハウスがオープンします!!
新しい年が始まって早くも一週間が経ちました。
三和建設では、宝塚・伊丹の両展示場は1/2から営業を開始しておりますが、
本社をはじめ各支店や営業所は昨日1/7が仕事初めでした。
三和建設の仕事初めは、「荒神さん」として親しまれている近くの清荒神清澄寺さんへ
みんなで参拝することから始まります。
「今年もいい家をお客様に提供できますように」
今年もみんなで手を合わせて、祈願してまいりました。
今年5月の完成を目指して、工事が進められている「RCの家」西宮モデルハウスは
昨年末に基礎のコンクリート打設を終えました。
工程表での打設日は12/24。
クリスマスイブのこの日、事前の天気予報は「雨」。
この日を逃すと、年内のコンクリート打設は難しくなるところでしたが、
関係者の願いが通じたのでしょうか、なんとか天気は持ち直し、
工事をおこなうことができました。
早朝、第一便が到着しました。
これから基礎のコンクリート打設を始めますが、その前に・・・
いつものように生コンクリートの受け入れ検査をおこないます。
生コンの配合は、所要の強度や耐久性、水密性やひび割れ抵抗性、現場での作業性を考慮して、
各生コンプラント(工場)において定められています。
試験の黒板を見ると、現場に納入されたコンクリートの配合は
30ー18ー20N 高
となっています。
それぞれの数字や記号を説明してみます。左から順に、
30=呼び強度(N/㎜2),18=スランプ値(cm),20=骨材の最大寸法(mm),N=セメントの種類
(Nは普通セメント),高=高性能減水剤使用 を表しています。
ここで・・・
鉄筋コンクリート住宅の技術者として、皆さんにぜひともお伝えしたいのが「呼び強度」です。
三和建設では、鉄筋コンクリート建物の「設計基準強度」(構造物の構造計算において基準とした
コンクリートの圧縮強度)を24N/㎜2と定めています。
ですが、黒板に書かれた「呼び強度」は30 N/㎜2となっています。
「設計基準強度」と「呼び強度」
同じ強度ですが、「設計基準強度」は構造計算をおこなう上で用いられた数値であって、
現場監督が生コンプラントに指示する「呼び強度」とは異なります。
現場監督は、構造設計図に指示された「設計基準強度」に温度補正などを加味した「呼び強度(打設強度)」で生コンを
発注します。 基本的にコンクリートは強度が上昇するほど、その組織が緻密(隙間が減少)になり、耐久性が向上します。
「計画供用期間」とは構造躯体の計画耐用年数であり大規模改修不要予定期間のことです。
「供用限界期間」とは建物を継続使用する場合、この期限内に構造躯体の大規模な修理を行えば、
さらに延長使用が可能になることを表しています。
そこで、三和建設の現場技術者はコンクリートの「呼び強度」を30 N/㎜2に高めているのです。
コンクリートの強度を高めるには、コンクリートに混ぜる水の量=水セメント比 も重要です。
水セメント比の値が高いと流動性も高まり施工しやすくなる反面、コンクリートの強度が落ちてしまいます。
逆に水セメント比の値が低いとコンクリートの強度は高くなります。
水セメント比は、コンクリートの中性化現象にも深く関係しており、
水セメント比の値が低いほど中性化を起こしにくい(=耐久性がある)コンクリートになります。
一般的に建築用のコンクリートはて水セメント比が50~65%程度のものが多いのですが、
建物の耐久性を考慮して、三和建設では「水セメント比=50%」を自主基準としています。
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※前回の記事はこちらから→RC住宅の基礎ってどんなの?・・・「RCの家」西宮モデル現場リポート
※続きはこちらから→基礎コンクリートを打設しました!・・・「RCの家」西宮モデル現場リポート
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