2016.04.24

まもなくオープン!・・・RCモデルハウスにちりばめられた“設計の意図”

おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
 

※西宮展示場リポート 第1回目はこちらから
西宮に新しい「RCの家」モデルハウスがオープンします!!
 

RC住宅に住む」ことをリアルにイメージできる鉄筋コンクリートモデルハウス
「RCギャラリー西宮」のグランドオープンまであと10日となりました。

オープンに先立ち、先日はこのモデルハウスの設計コンセプトや見どころなどを
設計された建築家の先生からレクチャーを受けてまいりました。

しばらくぶりに訪れたモデルハウスは、建物まわりの足場もすっかり外れ、
その全容が明らかになっていました。

西宮モデルハウス足場がとれました!

パースでの外観デザインはおなじみでしたが、やはり実際の建物を目にすると、
水平ラインを強調したデザインとコンクリート住宅の質感が調和して
しばし立ち止まって見入ってしまいました。

「RCギャラリー西宮」は、たくさんの見どころがあるのですが、
私のイチオシは建物正面のアプローチ部分に設けられた「穴あきレンガブロック」の塀です。

西宮モデルハウス正面煉瓦タイル

まだ工事途中で完成はしていませんが、こだわりの積み方がお分かりいただけるでしょうか?

近くで見ると…

煉瓦タイルの積み方

横方向は半割を挟みこみ、隙間を空けながら積んでいるのですが、
実は出幅方向も一段毎にずらしながら積み上げているのです。

こうすることで、陽が差し込むと陰影が強調されます。
レンガそのものの焼き色とあいまって、
このモデルを象徴するようなスクリーン壁となっています。

「お客様は、このレンガブロックのスクリーン越しにチラチラ見える
建物や中庭の木々たちに、期待値が増すように設計しました。」

先生よりそんな説明を受けました。なるほど、納得です。

その他、先生のレクチャーを受けて少し考え方が変わったのは、「キッチン」のお話でした。

西宮モデルハウスキッチンカウンター

「RCギャラリー西宮」のシステムキッチンはいわゆる“対面タイプ”なのですが、
周囲は胸の高さくらいまでの壁で囲まれていて、
キッチンそのものはリビングから見えないような造りとなっています。

私の中では、
「キッチンはある程度の価格帯の物を選ばないと永く使えない」
そんなふうに思い込んでいました。

ですから、自宅のリフォームの時も、「せめてキッチンは・・・」と、
コストダウンの対象にはせず、奮発したのです。

ところが、先生曰く、
「キッチンは取り替えが効くものです。いくら高価なものでも、10年20年と使えば見た目も劣化するし、
不具合も出てきます。それなら、古くなったら取り替えることを前提で、そこそこのキッチンを
選択することもアリではないでしょうか?」

そんな考え方に基づいて、初回から写真のように
キッチン全体を造作腰壁で囲ってしまう案を提示いただきました。
こうすることで扉やカウンターの色・質感は、LDK全体のインテリアとは関係しなくなります。

オーダータイプや外国製のシステムキッチンなら、高級車が買えるほどの価格のものもあります。
でも、量産されている国産メーカーのキッチンが決して性能が劣るわけではありません。

このように設計次第で、キッチンも「見た目」にとらわれずに、予算に合わせて選択しやすくなります。

モノに対する価値観は人それぞれですが、「知っていて選択しない」と、「知らなくて選択できなかった」では
満足度も違ってくると思います。

先生のお話を聞いていると、私自身も納得することばかりでした。
受け売りにはなりますが、ご来場のお客様にお伝えできればと思っています。

 

※前回の記事はこちらから→“庇”の活用・・・快適な室内環境を生み出すために
※続きはこちらから→外構仕上げにもこだわってます!・・・RCギャラリー西宮
 
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