2016.05.31

「甲子園の家」建築日記・・・基礎のコンクリートを打設しました!

おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

 

皆さま、こんにちは。

沖縄はすでに梅雨入りしておりますが、
気象庁のHPによれば、近畿地方の梅雨入りは6月7日頃との予想です。

今年は5月中でも25℃を超える真夏日が続きましたが、
6月になればもっと気温も上がり、さらに梅雨のジメジメとした感じとなると
今から憂鬱になります。

現場監督は毎年この時期は雨による工事遅延がおこらないように
天気予報と工程表をにらみながら、職人や材料の手配など工程の調整に余念がありません。

今回は西宮で建築中のRC住宅「甲子園の家」の
基礎コンクリート打設の様子を
西宮展示場スタッフの吉川がお送りします。

本日は基礎部分なので、上階部分とは違って打ち込み作業の時間は短いため
打設開始は10:00からです。

基礎コンクリート打設前状況 甲子園の家

場内では朝一番で、型枠のチェック、型枠内の清掃(ゴミなどの異物が無いか)、
散水(コンクリートがまわりやすいように)をおこなって、生コン車の到着を待ちます。

本日の一番車 甲子園の家

本日の一番車がやってきました。

いつものように、現場の納品された生コンが監督の発注した配合になっているかどうかを確認する
「受け入れ検査」がおこなわれました。

受け入れ検査 甲子園の家

まず一番初めに筒先から出てきた生コンを採取して、円筒状のテストピースを作ります。
数日後、打設したコンクリートが設計強度を満たしているのかを、このテストピースで確認します。

 

試験場で実際に測定している様子はこちら↓

コンクリート受入検査 試験場で実際に測定している様子①

コンクリート受入検査 試験場で実際に測定している様子② 

テストピースに少しづつ力を加え、破壊する直前の数値を測定します。
この数値がコンクリートの圧縮強度となります。

 

その他コンクリートの受け入れ検査として、
スランプ試験(コンクリートの流動性)、塩化物量、空気量を測定します。

スランプ試験(コンクリートの流動性)、塩化物量、空気量を測定
 

上は空気量を測定しているところです。

空気量
空気量は、コンクリートの流動性に影響を与え、値が大きいほど流動性が高くなり、
作業性は増します。しかし、空気量にほぼ比例して圧縮強度は低下するので、注意が必要です。
試験は専用の容器にコンクリートを数回に分け、入れては突くを繰り返した後、密閉して計測します。

検査の結果、メーターは4.2% を示しました。
普通コンクリートでは「4.5±1.5%」が適正値とされているので、その範囲内で合格です。

 

検査の結果メーターは4.2% 「4.5±1.5%」が適正値

受け入れ検査を終えれば、いよいよ打設開始です。

 

品質管理の徹底した生コン工場で練られたコンクリートは、
アジテータートラック(通称:生コン車、ミキサー車)で現場に納品されます。

現場では生コン車からポンプ車へとコンクリートを移して打設をおこないます。

現場では生コン車からポンプ車へとコンクリートを移して打設

住宅街でのコンクリート打設の際には、ほとんどの場合で道路の一部を使用するため、
事前に所轄警察署に道路使用許可を得ることになります。

地域の皆さまには大変ご迷惑をおかけしますが、ガードマンを配置するなど、
安全には十分に配慮して工事をおこなっています。

 

 

打設状況
 

厳しいまなざしで打設状況を見つめるのは、若手の武内監督です。

監督として作業中は大声で職方に指示を出していました。
これには、当日現場に来られたお施主様も、安心された様子でした。

この日は天候にも恵まれて順調に作業は進み、
予定通り17:00前にコンクリート打設を完了しました。

打設の後、左官工がコンクリート表面をコテで押さえると本日の作業は終了です。

基礎コンクリート打設完了 甲子園の家

コンクリートの建物は、税法上の耐用年数が47年とされています。

私たちが力を合わせて建築した建物が何十年も存在し続けながら
この街の風景になることを願ってやみません。

※前回の記事はこちらから→「甲子園の家」建築日記・・・型枠大工の仕事
※続きはこちらから→「甲子園の家」建築日記・・・RC住宅の快適性は“断熱材”で決まります!
 
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