おかげさまで創業57年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
早いもので11月を迎え、今年も残すところあと2ヶ月となりました。
秋の深まりを感じる時期ではありますが、日中は非常に過ごしやすい気候であり、
行楽地は賑わいを見せております。
さて、今回は外断熱改修の施工レポートの続きをお伝えいたします。
前回は補助金交付採択内容を公開させていただきましたが、
実際にどのような工事が行われているのでしょうか。
さっそく、レポートしてまいります。
こちらが改修前の既存のRC(鉄筋コンクリート)造の建物です。
2階建てのスクエアー型で、鉄筋コンクリートならではプロポーションです。
最初に、陸屋根部分の断熱改修です。こちらが施工前の現況です。
一部の防水をめくり、既存の状況を確認しました。
何度かの改修で防水材が重ねて施工されておりますが、シート防水表面の色もまばらで、
全体的に防水表面の劣化がかなり進んでおります。実際に室内への雨水の侵入があった事も確認しました。
今回の工事は、これまでの改修工事で何度か重ねた既存の防水材をすべて撤去し、
コンクリート面を露出させることから始めます。
屋根部分につきましては、外側からコンクリート表面に硬質ウレタンフォーム100㎜を敷き込みます。
夏場の直射日光による影響を最も受けやすい部位なので、外側からコンクリート表面を保護します。
断熱材を敷き込んだ後、シート防水工事にて最終の仕上げを行います。
シート防水層の表面に遮熱トップコートを施します。屋根の真ん中に飛び出している金属は
脱気筒(だっきとう)といって、防水層と下地の間にたまる湿気を排気し、防水層のふくらみや
しわの発生を防ぐ役割があります。
四方にある、排水ドレンにストレーナーキャップを取付ることで、少々の落ち葉やごみでは詰まることなく排水が出来ます。ただし、定期的に屋上へ上がって点検が必要です。
室内側からは屋根裏のヒートブリッジ対策の為、熱橋補強を行います。
吹付ウレタンフォームを屋根裏より屋上スラブに向けて吹き付けてゆきます。
屋上に施した100㎜の外断熱と屋根裏からの熱橋補強で、ここまでやればかなりの断熱効果が期待できます。
現在、一般的に建設されている鉄筋コンクリートの建物(マンション、一軒家、施設)では、
ここまでの断熱施工を行う事は多くありません。
しかし今後は、2030年の住宅の省エネルギー性能の向上に向けて、この程度の断熱施工と性能レベルは
国の施策として誘導的に求められていくこととなるでしょう。
耐震施工と同じように、断熱施工にもますます高い性能が必要になってきますね。
次回は壁の断熱についてレポートいたします。お楽しみに!
前回の記事はこちらから→RC断熱改修には補助金があります!~補助金交付の採択内容を公開~
続きはこちらから→RC断熱改修には補助金があります!~外壁の外断熱改修~
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