2024.03.04

築46年の日本家屋~耐震改修工事 光と風を通す耐力壁

おかげさまで創業59年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

RCギャラリー西宮スタッフの松井です。

前回、築46年になる日本家屋の耐震改修工事開始の模様と耐震診断の補助制度についてお伝えしました。
今回は、現在進行中である耐震改修工事の進捗についてお届けいたします。

現場では解体作業も終わり、設計で定められた内容で補強を進めており、
基本的には筋交いと金物、構造用合板を用いて耐力壁を構成していきます。

耐震改修(木造)構造図

一般的に耐力壁には構造用合板などの面材を使用するので、通常、それらで塞いでしまえば
耐震性は向上するものの、採光や通風は確保できなくなってしまいます。

築46年日本家屋耐震改修_補強

今回、耐力壁の一部に採用したのは、写真の右下に写っている「ひかりかべつよし」という製品で、
部屋に明かりを取り込めて、しかも耐力壁として扱える、耐震性と快適性を兼ね備えた木造住宅耐震改修用の
壁補強材です。

株式会社エイムひかりかべつよしパンフレットより

エイム株式会社 ひかりかべつよしパンフレットより引用

「ひかりかべつよし」はエイム株式会社の製品で、天井・床を壊さない耐震補強工法として造られた
「かべつよし」シリーズの中のひとつです。
木材繊維を熱圧・成板した「MDF材」を面材に使用した製品や、国土交通大臣認定の不燃材「モイス」
をボードに使用した製品などがありますが、「ひかりかべつよし」はFRPグレーチングを使用した製品です。

FRPグレーチングはバルコニーの床材などにも使用できるくらい強度のある建築材料で、
以前、三和建設の宝塚展示場「RCの家」にも使用していました。

宝塚展示場_グレーチング

合板などの面材を使用した耐力壁と違って、耐震性を確保しながら採光と通風を取り入れる事ができるので、
開放的で快適な空間を造ることが可能です。

確かに、合板など面材で塞いでしまうと、室内が暗くなってしまいますが、
光と風を通すFRPグレーチング材なら、明るく快適に過ごせる空間が造れそうですね。

築46年日本家屋耐震改修_居間
築46年日本家屋耐震改修_収納

こちらの空間にFRPグレーチングの耐力壁が入ると、どんな感じに仕上がるのでしょうか?
また次回、現場の進捗とともに実際に施工した結果をお伝えしたいと思います。

前回の記事はこちらから→築46年の日本家屋~耐震改修工事 工事開始


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