2014.05.18

ここが肝心!地下室の造り方~三和建設編その②

おかげさまで創業49年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

「コンクリート住宅」や「地下室」と云えば、
結露が出て湿気やすいイメージを持たれている方も多いと思います。

一般的に木造や他の工法と異なり、鉄筋コンクリートの家は型枠にコンクリートを流し込み、
床・壁・天井を継ぎ目のない一体構造で造るため、非常に気密性の高い建物になります。

 ここが肝心!地下室の造り方~三和建設編その②-①三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚.jpg

気密性の高さは遮音性能も向上させ、屋外の騒音を遮り、静かな空間を生み出します。
でもその反面、室内で発生した湿気を逃がす措置を怠ると、結露やカビの発生しやすい
環境になってしまいます。

もうひとつ、「地下室」の設計にあたっては、「コンクリート」という材料の特性を
十分に理解しておくことが重要なのです。

 

【コンクリートの水分はどこに行くの?】

コンクリートは水分が抜けるから固まるのではありません。
コンクリートは「水和反応」と言って、水とセメントの化学反応によって固まるのです。

ここが肝心!地下室の造り方~三和建設編その②-②三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚.jpg

 

コンクリートには質量比で、全体の約7~20%の水が使われています。
これはセメントとの「水和反応」に必要な水の量なのですが、
流動性のある生コンクリートが固まってからも、長い時間をかけて水分は外部へ抜けていきます。

屋外に面した地上階であれば、少しずつ外気へと蒸発していくのですが
「地下室」の場合ではコンクリート壁は周囲の水分を含んだ土に覆われていて、
壁内の水分は外部へ抜けにくく反対に室内側へ抜け出ようとするのです。

打設後のコンクリート内の水分がほぼ抜けるまで、通常1年から3年程度かかるとも言われます。
「地下室」では、その期間は入念な湿気対策が必要になります。

四季があり高温多湿な日本の風土では、「地下室」を造ると必ず結露や湿気の問題が出てきます。
しかしそれは除湿機や換気設備、ドライエリア(下図)の設置などの工夫を多くすることで
解決できるのです。

ここが肝心!地下室の造り方~三和建設編その②-③三和建設のコンクリート住宅_blog 鉄筋コンクリートの家 宝塚.jpg

 

→ ここが肝心!地下室の造り方~三和建設編その③ に続く

※前回の記事はこちらから→ここが肝心!地下室の造り方~三和建設編その①
※地下室の関連記事はこちらから→木造住宅も建築中~地下室工事中
                地下室工事中~防水材塗布

兵庫・大阪で建てる高品質&ローコストのデザイン注文住宅。
「ビルトインガレージのある家」「屋上テラスのある家」「耐震住宅」をRC住宅で叶える。
宝塚・尼崎・西宮・芦屋・神戸の鉄筋コンクリート住宅なら三和建設。