おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

こんにちは。
 営業の吉川です。

阪急宝塚ハウジングガーデンにある
当社の鉄筋コンクリートのモデルハウス「RCの家」は、
おかげさまで今年、オープンから10年目を迎えました。

こちらのホームページをご覧いただき、遠方からもモデルハウスの見学にお越しいただきますが、
お客様からはよく「コンクリートの家は結露しやすいの？」といったご質問をいただきます。
そこで今回は結露をテーマに書いてみます。

結露とは、空気中の水蒸気が飽和水蒸気量に達し液体化する現象です。

暖かい空気は水蒸気を多く含むことができます。
逆に冷たい空気は水蒸気を多く含むことができません。

特に冬場、室内の暖かく湿った空気は、外気で冷やされた窓ガラスや壁に触れると
こらえきれなくなって水滴となって現れます。

マンションにお住まいの方なら、冬の寒い朝、
「窓ガラスが結露でビショビショになってしまう」
なんて悩みを抱えておられるのではないでしょうか？

この結露、放っておくとカビが発生することになって、
そのカビを食べるダニの発生に繋がってしまいます。

「マンションはコンクリートだから、結露して当たり前！」

×　いえいえ、それは違います。

現在の住宅で結露が発生する大きな理由としては
①住宅の高気密化　②窓や壁の断熱不足　③室内の換気不足
があげられます。

昔の木造住宅なら、断熱性能は低くても、家中隙間だらけで
知らぬ間に自然に換気がなされていたのです。
ですから結露についてもそんなに深刻ではなかったはずです。

ところが、一体成型で作られるコンクリートの建物にはほとんど隙間がなく、
床・壁・天井や窓の高断熱化（適切な断熱材施工やペアガラスサッシの採用）
や換気計画（24時間換気の導入）を怠ると、たちまち大量の結露が発生することになります。

家の中で発生する結露の問題は、なにも鉄筋コンクリートの建物に限ったことではありません。
最近では木造住宅も高気密化が進んでいるため、作り手が結露発生のメカニズムを理解し
正しい見識を持って施工をおこなわないと結露を防ぐことはできません。

そこで、三和建設の鉄筋コンクリート住宅への取り組みをご紹介します。

構造躯体の断熱化については、型枠の内側に発砲プラスチック系断熱材（ポリスチレンフォーム）
をセットしてから（→こちら）コンクリートを流し込むことにより、コンクリートと断熱材が一体化し、
躯体内の無結露構造ができあがります。

また窓にはアルミ＋樹脂の断熱複合サッシを採用し、

換気システムには、熱交換型ダクト式の24時間換気システム（→こちら）を採用しています。

三和建設では、特に断熱施工にこだわりを持って取り組んでいます。
打ち込み断熱施工によって、外部に面する室内側壁の全域を断熱材で覆うのですが、
窓やドアなどの開口部周りには、どうしても断熱欠損する箇所ができます。

そんな箇所も見逃さず、発砲系ウレタン断熱材を充填しています。

また外壁と連続する室内のコンクリート壁が「熱橋」となって、僅かですが屋外からの熱を伝えてしまうので
この部分にも熱橋用断熱パネルを貼って対策を講じています。

こうすることによって、三和建設の鉄筋コンクリート住宅は、およそ結露と無縁の住宅になるのです。
実際の効果のほどは、お住まいいただいたお客様からのアンケート（→こちら）をもとに検証し、
次なる取り組みに繋げているのです。

※前回の記事はこちらから→よくある質問･･･RC住宅はリフォームしやすいの？
※続きはこちらから→コンクリート住宅って、冷たいんじゃない？

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