2015.12.01

地中障害物の撤去・・・費用は誰がもつの?

おかげさまで創業50年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
 

※西宮展示場リポート 第1回目はこちらから
西宮に新しい「RCの家」モデルハウスがオープンします!!

今日から12月、「師走」となりました。
一年は早いもので、今年も残すところ残り1ヶ月になりました。

「師も忙しくて走り回る月・・・」

別の説では、「し・果す」説もあり、
「仕事」や「四季」、「年」を意味する「し」が終わる、すなわち
「一年の最後の月」といった意味合いが強い説になります。

みなさんにとって、どんな一年だったでしょうか?
私も遣り残しがないように、年末まで元気に頑張ろうと思っています。

 

 

2016年5月オープンを目指して、新しいRCモデルハウスの工事が始まろうとしています。
この日、ちょうど近くのお客様を訪問した帰りに現場に寄ってみました。

現場では、杭工事前の「試し掘り」が行われていました。

杭工事前 試堀

ちょっと前までこの敷地はコインパーキングとして利用されていましたが、
さらにその前は、三和建設の西宮支店が建っていたのです。

 

ずいぶん前のことで、今ではその面影はまったくありませんが、
今回の試し堀りによって、土の中から当時の残留物が出てきました。

地中残留物①

地中残留物②

大きなコンクリートの塊が数個。
一番大きな塊は四方が1.5Mほどもあります。

「建物の基礎?」

いえ、実はこの大きな塊は西宮支店当時のポールサインの基礎なのです。
西宮支店当時 ポールサイン基礎

この敷地は国道に面しています。
当時、走行中の車からもよく見えるようにと、国道際にポールサインを建てていました。
よく見ると、上部にポールの跡が残っています。

普段何気なく見ているポールサインですが、その脚元にはおそらくみなさんが想像する以上の大きな基礎が
埋まっているはずです。
ポールサインの場合、掲げる看板が大きくなればなるほど強風時は風の影響を受けるため
その基礎は大きなものになっています。

 

 

今回は自社の敷地内において、コンクリートの塊が残留物(=埋設物)として出てきましたが、
家を建てる目的で購入された土地の土中から、さまざまな埋設物が出てくることも珍しくありません。

埋設物を残したままでは杭や基礎の工事はできないため、障害となるものは撤去する必要がありますが、
余分な処分費が発生することになります。

では、この費用は誰が負担するのでしょうか?

買主からすると思いもよらぬ費用ですし、施工会社も契約内容に含まれていないからには撤去することができません。

実例では、「売主が埋設物があることを知っていたか?」「買主が埋設物について説明を受けていたか?」
によって、「誰が撤去費用を負担するのか?」が異なります。

いずれの場合においても、まずは仲介業者や売主へ報告し、できれば現地を確認した上で対応を協議しています。

同僚に聞くと、埋設物として基礎の他に、戦時中の芋飴工場跡の貯蔵庫、同じく戦時中の不発弾が
出てきたこともあったようです。

これから土地購入をお考えの方は、参考になさってください。


※前回の記事はこちらから→
工事の安全を祈願!四方清め祓いの儀・・・「RCの家」西宮モデル現場リポート
※続きはこちらから→西宮RCモデルハウス・・・地盤改良杭工事 その①

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