2016.02.17

杉板型枠を外しました!・・・RC西宮モデルハウス建築日記

おかげさまで創業51年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
 

※西宮展示場リポート 第1回目はこちらから
西宮に新しい「RCの家」モデルハウスがオープンします!!

 

今日は2月17日。

今日明日と各地で「厄神さん」の愛称で知られる八幡神社の厄除大祭がおこなわれています。

1月に厄除祭を行う神社さんも多いのですが、古来の伝統を重んじ、厄年も昔ながらの数え年で
計算することから、旧暦に従って2月のこの時期に厄除大祭をおこなう神社もあります。

数ある厄神さんの中で、私が毎年訪れるのは「柏原の厄神さん」で親しまれている柏原八幡宮。
快晴の中、今年もお参りに行ってきました。

柏原八幡宮

「厄神さんの日は、寒さが厳しくなる」

柏原の方からそんな声をよく聞きますが、今年は穏やかな晴天に恵まれ、
清々しい気分で参拝したのでした。

 

 

今日も西宮で新しく建築中のRCモデルハウスを
展示場スタッフの沖田がお伝えします。

RC西宮展示場パース

RC西宮モデルハウスの正面には、コンクリート打ちっ放し仕上げがあります。

「鉄筋コンクリート住宅 = 打ちっ放し仕上げ」

そう言ってもいいほど、コンクリートの質感や意匠性が好まれている外壁仕上げですが、
こちらのモデルハウスでは、さらにこだわって「杉板型枠」の打ちっ放し仕上げとなっています。

 

 

これまでにも、三和のRC住宅で何度も採用された「杉板型枠」打ちっ放し仕上げですが、
美しい仕上がりとするために、現場では細心の注意を払って施工することになります。

三和建設RC住宅「杉板型枠」打ちっ放し仕上げ

あたりまえですが、杉板材の接合部や木目がそのまま仕上げとなります。

内外両側の型枠幅を保持するセパレーターの位置もそのまま露出するので
割付けなど出来栄えを考慮した配置とする必要があります。

杉板型枠 セパレーター設置

 

さらにコンクリート打設の際にも注意が必要です。

一般型枠では、打設の際は型枠の隅々にまでコンクリートが行き渡るように
型枠内にバイブレーターを挿入しながら作業しています。

コンクリート打設

バイブレーターを挿入すると、先端はコンクリートを激しく振動させ、隅々にまで行き渡ります。

ところが・・・

一般の型枠なら何も問題ないバイブレーターですが、杉板型枠の場合は勝手が違います。
杉板は材質がとても柔らかくてキズつきやすい材料です。バイブレーターを使用すると、
表面がキズだらけになってしまい、仕上げに影響が出てしまいます。

ですので、杉板型枠の打ちっ放し仕上げの場合には、バイブレーターは使用できず、
外から木槌で叩いたり、型枠表面に注意しながら竹の棒で突いたりして打設するのです。

 

 

そんなふうに、現場が入念に手間をかけて打設した結果がこちら!

杉板型枠コンクリート仕上がり①

杉板型枠コンクリート仕上がり②

型枠を外すまで、現場監督をはじめ関係者はドキドキしていましたが、
合格点を与えてもいい仕上がりになりました。

写真ではうまくお伝えできませんが、杉板のアクも転写されて
無機質なコンクリートに命が吹き込まれたかのようにも見えます。

 

美しいコンクリート打ちっ放しを作るには、型枠組みから打設にいたるまで
数多くの職方さんの施工技術や、現場監督の裁量が求められるのです。

※前回の記事はこちらから→展示場スタッフも現場入り・・・コンクリート打設リポート その②
※続きはこちらから→2階のコンクリートを打ちました・・・RC西宮モデルハウス建築日記場

兵庫・大阪で建てる高品質&ローコストのデザイン注文住宅。
「ビルトインガレージのある家」「屋上テラスのある家」「耐震住宅」をRC住宅で叶える。
宝塚・尼崎・西宮・芦屋・神戸の鉄筋コンクリート住宅なら三和建設。