2013.04.11

コンクリート住宅 よくある質問 ~「外断熱」ってどう?

おかげさまで創業48年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。

こんにちは。営業の沖田です。

4月に入り、当社にも新入社員が入ってきました。

「おはようございます!」

毎朝、元気な挨拶をする姿に、ちょっとお疲れ気味の先輩社員たちも
背筋が伸びる思いです。

そして、三和建設では毎年4月の初めに健康診断があります。
今年は4/8にまず35歳以上の社員が受けました。

身長に体重測定、視力に聴力検査、採血、そしてメタボ測定・・・
ほっとした顔もあれば、もう開き直った?顔もありましたよ。

三和建設では、鉄筋コンクリートの住宅やマンション、施設をはじめ、
木造や鉄骨造の建物を建築しておりますが、築年数が経過した建物の
改修工事も得意としています。

鉄筋コンクリート住宅の改修については、「コンクリートの特性」を十分に
理解した技術者が取り組まないと、ポテンシャルの高いRC住宅の良さを
存分に活かしきることができません。

お問合わせで多いのが、
「地震に強いと思って建てた(買った)鉄筋コンクリートの家だったが、
冬は寒くて、夏は暑い。おまけに結露やカビがひどくてなんとかなりませんか?」
といった内容。

「建てた建築会社に相談しても、解決できるような提案がなかった」
「知り合いの建築屋さんに言っても、仕方がないと言われた」

そこで、「鉄筋コンクリート住宅を扱う会社であれば・・・」と、
私どもに声をかけていただくことが多いようです。

私たちの「RCの家」鉄筋コンクリートモデルハウスにご来場いただく方からも
「コンクリートの家って、暑くて寒いんでしょ」
の声がやはり多いのです。

かつて、高度成長期に建てられたコンクリートの団地やマンションに住んだ人たちに、
シックハウスやアトピー、ぜんそくなどの症状が出て、社会的にも問題になりました。
というのも、数十年前では断熱や換気、建築材料の特性などは重視されておらず、
「とにかく建てる」ことが求められた時代背景もあります。

時代が流れ、建物に関する研究や建築技術開発はどんどん進んでおり、
建築資材の品質は格段に向上しています。

当時なら、学者や研究者が論じているだけであった「建築物理」ですが、
最近では、「温熱環境」に大きく影響することから、実際に住宅を建てる建築実務者が
正しい知識と見解を持って、家創りに取り組むようになっています。

優れた耐久性と気密性の高さが特徴の鉄筋コンクリート住宅。
でも、断熱施工が手薄であれば、「石の箱」のようなコンクリート住宅の室内温度は
夏や冬の外気温の変化と同調して激しく変化を繰り返します。

「コンクリート」という材料が「木」や「鉄骨」と大きく違う点は、その高い「蓄熱性」。

「一旦温めると冷めにくい」
「一旦冷えてしまえば長く持続する」

この物理特性を最大限に活かした改修提案が「外断熱改修」なのです。

 


上は、某ハウスメーカーが建てた鉄筋コンクリート住宅の室内写真。
築34年の住宅ですが、断熱が不足していて、室内の壁には結露によるカビが
大量に発生していました。


カビが発生すると、カビを食べるダニも増殖します。
ダニの死骸は室内に浮遊して、呼吸によって体内に入ることになり、
アレルギーやぜんそくの元凶になると言われています。

お話を伺うと、「もう何年も我慢していて、半ばあきらめていた」とのこと。
せっかくのコンクリート住宅。私たちがお奨めしたのが「外断熱改修」でした。

外断熱工事で温熱環境も外観も生まれ変わった鉄筋コンクリート住宅の住まい心地。
実際のお客様の声はこちら→生活がこんなに変化するなんて!RC住宅外断熱化で驚きの快適エコライフ

下は、冬場のコンクリート建物の温度分布を色で表した図。
どちらも外気温が0℃、室温が18℃の設定ですが、
室内側表面部分だけがオレンジ色の「内断熱」に対し、
屋外側で断熱を施した「外断熱」はコンクリート全体がオレンジ色となっています。

外断熱化した効果は歴然。

「家中どこにいても温度ムラが無い」
「床暖房が無いのに、床に座っても冷たくない」
「夏でも二階でアイロン掛けができる」

実際に外断熱改修をされたお客様の声にもうなづけます。

「来年の冬はもう寒くない!!」

鉄筋コンクリートの住宅にお住まいの方には、ぜひお奨めしたい断熱改修工法なのです。

※前回のQ&Aはこちらから→コンクリート住宅 よくある質問 ~ひび割れは大丈夫?
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