おかげさまで創業48年。私たちは兵庫・宝塚の鉄筋コンクリート技術者集団です。
こんにちは。
現場監督の小林です。
今回は基礎のコンクリート打設の様子をお伝えします。
現場は設計監理者による配筋検査も済み、次にコンクリートを打設します。
朝一番に、伊丹市のコンクリートプラントからミキサー車がやってきました。
実際に流し込む前に、まず受け入れ検査をおこないます。
当社が指定した品質のコンクリートであるか確認するのです。
スランプ試験
固まる前のコンクリート(生コンクリートと呼びます)の流動性を示す値です。
値が大きいほど流動性が高く(柔らかい)、流し込みやすくなるので施工性はあがりますが、
許容差を超えるとコンクリートの品質低下を招きます。
試験はスランプコーンと呼ばれる筒にコンクリートを入れ、一気に抜き取り、崩れたコンクリート
の山の頂部からいくら沈んだかを計測します。
塩化物量
許容値を越えて含まれる塩化物は、コンクリート中の鉄筋を錆びやすくするので、
数値(4.5%、許容値 ±1.5%)が定められています。
「カンタブ」と呼ばれる塩分測定の試験紙で測定します。
空気量
空気量は、コンクリートの流動性に影響を与え、値が大きいほど流動性が高くなり、
作業性は増します。しかし、空気量にほぼ比例して圧縮強度は低下するので、注意が必要です。
試験は専用の容器にコンクリートを数回に分け、入れては突くを繰り返した後、密閉して計測します。
圧縮強度試験
まず受け入れ検査時に直径10センチの円筒形の筒にコンクリートを取り分けて供試体を作ります。
この供試体を建物と同様に数日間現場で養生した後、検査機関に持ち込むのです。
設計図どおりの圧縮強度が出ているのか、圧縮強度試験機で破壊するまで力を加えます。
1週間後、4週間後の圧縮強度試験結果は、工事の報告書として大切に保管しています。
鉄筋コンクリートの建物では、毎回打設前には必ず受け入れ検査をおこない、
コンクリートの品質を確認してからコンクリート打設工事を開始しています。
基礎は土に埋まってしまい見えなくなる部位。
建物の荷重を一番受ける部位でもあります。
堅牢なコンクリート建物を造るために、間違いのない施工を心掛けています。
※前回の記事はこちらから→仁川の家 ~基礎配筋・型枠工事
※続きはこちらから→仁川の家 ~基礎コンクリート打設
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